そしてベイスターズは、自分自身だから



ホエールズ&ベイスターズ60年の軌跡(ベースボールマガジン社)

AORバーのマスター怪鳥さんお薦めの一冊。
安曇野に住んでいるとなかなかベイスターズ情報に出会えません。
怪鳥さんに感謝です。マジで本屋を探しました。
冒頭の一文にこうあります。

”どうしてと聞かれても、うまくは答えられない。
彼らを愛している理由は、
きっと言葉を超えたところにある。
ベイスターズが勝てば、もちろんうれしい。
でも、たとえ負けても、嫌いになんかなりはしない。
だって、ベイスターズは家族。
そしてベイスターズは、自分自身だから。”

これを本屋で読んだ時、涙が出そうになりました。
「あぁ、ベイスターズは自分自身だったんだ」と・・・。

もう、かれこれ30年ほど応援していますが、
応援する「理由」なんて考えた事もありませんでした。
きっかけは、79年に上京し、世田谷の多摩川沿いに住み、
TVKでよく野球中継を観たのと、よくお世話になっていた
祐天寺に住んでいた叔母が、大洋ファンだったからです。

あと、毎年横浜が夏前まで調子の良いシーズンには、必ず
スポーツ紙などに「XX年ぶりの優勝か?」 という記事が
掲載されるのが恒例でした。
実はその数字は、僕の年齢と同じだったのです。
僕は、1960年生まれ、そう、大洋ホエールズが、初めて優勝
そして日本一になった年です。

それから20年、叔母も亡くなり、自分も生きているうちに
横浜の優勝を見る ことってないのかな?と思っていたのに
97年に2位!98年には、 ついに優勝&日本一に輝きました。

その後の10年の低迷ぶりには、あきれるほどですが、
今日までひたすら応援を続けています。
今では、応援仲間さえいます。
本当に感謝に絶えません。

人生山あり谷ありですが、どちらかというと「谷」ばかりの
ベイスターズに無意識に自分自身を重ね合わせていたのでしょう。

彼らを応援することは、自分自身を応援すること、
彼らに「頑張れ!」と叫ぶことは自分自身に「頑張れ!」と
叫ぶことだったんです。

僕も最後のベイスターズファンを目指したいと思います。

2009年9月1日

平川丈二は最近こんなことを考えている!
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