読書な秋というか?すっかり冬!

先月は、20冊くらい本を読みました。嫁さんは僕の倍くらい読んでいるので、40
冊くらいでしょうか?子供たちも結構読んでいるので、思ってもいなかった読書好き
な家族になってしまいました。(笑)

昔だったら、図書館の書架をぶらぶらして面白そうな本を選んでいたのですが、今は
ネットで蔵書を検索できるので、自宅で読みたい本を選んで図書館へ借りに行ってます。
今回、安曇野市の中央図書館がオープンし、とても盛況な状態ですが、逆にその他の
図書館の利用が多少減ってきているそうです。確かに中央図書館と他の図書館(明科図
書館を除く)を比べるのは、無理がありますが近所の図書館というものは、結構重要だ
と思います。トータルでの図書館利用者数は、増えているので各図書館を活性化するチ
ャンスだともいえると思います。中央図書館が出来るまでは、市内で最も新しい図書館
だった明科図書館は、もっと利用されても良いと思います。今でも時々利用しています。
で、ちょっと感じたのが、図書館は過去の名作が文庫本で割と揃っているんですが、意
外と動いていない(借りられていない)ようなんです。司書の方とお話をする機会が
あったんですが、何かピックアップでもしないと借りてくれないかも?という話でした。
ちょっとしたガイドを棚に掲示すると活性化しそうです。時間があれば、何か手伝いが
出来ればいいなと思います。

で、最近読んで印象に残っている本をメモ程度に書き記しておきましょう。

 
ジョーカー・ゲーム 柳 広司 ☆☆☆
ダブル・ジョーカー 柳 広司 ☆☆☆
”結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”。
「スパイとは“見えない存在”であること」「殺人及び自死は最悪の選択肢」。
これが、結城が訓練生に叩き込んだ戒律だった。軍隊組織の信条を真っ向から否定する
“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く
「魔王」―結城中佐は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を挙げ、陸軍内の敵をも
出し抜いてゆく。
東京、横浜、上海、ロンドンで繰り広げられる最高にスタイリッシュなスパイ・ミステリー。 ”

続編ともども読みました。舞台になる街がいずれも行った事がある街ばかりで、違った
意味でも楽しめました。やはり、自分の中のイメージがしっかりすると作品もより盛り
上がる印象です。


ボックス! 百田尚樹 ☆☆☆☆
”高校ボクシング部を舞台に、天才的ボクシングセンスの鏑矢、進学コースの秀才・木樽
という二人の少年を軸に交錯する友情、闘い、挫折、そして栄光。二人を見守る英語教師・耀子、
立ちはだかるライバルたち…様々な経験を経て二人が掴み取ったものは!?
『永遠の0』で全国の読者を感涙の渦に巻き込んだ百田尚樹が移ろいやすい少年たちの心の成長
を感動的に描き出す傑作青春小説。 ”

いや〜泣けました。青春です。ボクシングの描写が素晴らしく、あしたのジョー世代の
おじさんには、面白すぎる作品です。今『永遠の0』も読んでいます。


七回死んだ男 西澤 保彦 ☆☆☆☆
”どうしても殺人が防げない!?
不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう、渕上零治郎 老人――。
「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。
孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは!時空の不条理を核にした、本格長編パズラー。”

パズラーというジャンルがあるんですね。(笑)
タイムリープと共に青春時間ものの名作です。


クラインの壺 岡嶋二人 ☆☆☆
”ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけでヴァーチャルリアリティ・システム
『クライン2』の制作に関わることになった青年、上杉。アルバイト雑誌を見てやって来た少女、
高石梨紗とともに、謎につつまれた研究所でゲーマーとなって仮想現実の世界へ入り込むことになった。
ところが、二人がゲームだと信じていたそのシステムの実態は…。現実が歪み虚構が交錯する恐怖。 ”

ちょっと最期が、いまいち理解というか?共感できなかったのですが、題材とトリック的には、
なかなか面白く読みました。99%の誘拐などは、その時代のハードウエアを知っているのでちょっと
違和感がありましたが、こちらはまだまだ実現が難しい分野のものなので、SFとして読めた感じです。


風が強く吹いている 三浦 しをん ☆☆☆☆
”箱根の山は蜃気楼ではない。襷をつないで上っていける、俺たちなら。才能に恵まれ、走ることを
愛しながら走ることから見放されかけていた清瀬灰二と蔵原走。奇跡のような出会いから、二人は無謀
にも陸上とかけ離れていた者と箱根駅伝に挑む。たった十人で。それぞれの「頂点」をめざして…。
長距離を走る(=生きる)ために必要な真の「強さ」を謳いあげた書下ろし1200枚!超ストレートな青春小説。
最強の直木賞受賞第一作。

” 映画化されて映画も観ましたが、なかなか良かったです。
どちらもレースの場面が素晴らしく、御薦めの作品です。
多摩川沿いの光景も大好きなので、イメージばっちりでした。


サクリファイス 近藤 史恵 ☆☆
”ただ、あの人を勝たせるために走る。それが、僕のすべてだ。
勝つことを義務づけられた〈エース〉と、それをサポートする〈アシスト〉が、冷酷に分担された世界、
自転車ロードレース。初めて抜擢された海外遠征で、僕は思いも寄らない悲劇に遭遇する。それは、単なる
事故のはずだった――。二転三転する〈真相〉、リフレインの度に重きを増すテーマ、押し寄せる感動!
青春ミステリの逸品。 ”

自転車好きなので、なかなか楽しめました。
ちょっと表現が淡白に感じましたが、自転車レースの描写が良かったです。
ただミステリとしては、大したことないです。(汗)

2009年12月1日

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