息子と勉強



国語力

僕の息子は、現在中学2年生で来年受検が控えています。
ところがどうも国語力が弱く、そのためにムダにテストの点数を落としているように
思われます。もともと本を読まないのとあまり喋らない性格が災いしたようです。
かといって簡単に国語力が上がる方法は、なかなかありません。ネットで「本を沢山
読む」などの方法が挙がっていましたが、正直あまり効果が望めないように感じます。

で、カリスマ講師出口汪先生の「新日本語トレーニング」をやることにしました。
出口汪先生は、嫁さんが持っていた「出口現代文入門講義の実況中継」を読んでおり
現代文の論理的アプローチというものが興味深く、知っていました。その出口先生が
小学生・中学生向けの参考書も書いており、アマゾンなどの評価もなかなか高かったと
いうのがこの本をトライする理由でした。これまでもこどもチャレンジなどを与えてや
らせていたんですが、なかなか効果が上がらず、今回は僕自身がマンツーマンで勉強に
付き合うことにしました。というのは、実は3月の話であり、11月現在、「新日本語
トレーニング」6冊が終わり、「高校受験出口の国語レベル別問題集」へ移っています。
当初、問題の答えをどこから探せば良いのか?さんざん教えても分からなかったものが、
論説文などでは、まぁまぁ素早く探せるようになりました。大きな進歩です。まだ、小
説やエッセイの感情を読み取るものは、苦手みたいですが、このレベルまで来て初めて
読書が栄養になってくるように思います。

論理的読解

実は、今回息子と国語をやって、自分自身が国語の論理的読解を学ぶことができました。
子供の頃からさんざん本を読んで来たわけですが、そういう視点で日本語を考えたこと
がほとんど無かったということです。「出口現代文入門講義の実況中継」でも同様の話
があるのですが、当時は深く考えることはありませんでした。多分、大学受験のための
ノウハウ本程度の先入観で読んだためだと思います。しかし、この論理的読解は、非常
に重要であり、本を読むことに留まらず、コミュニケーション全体でも通用することな
んですね。

・「相手はわからない」を前提とせよ。
・ものごとは、「筋道」を組み立てて話さないと伝わらない。
・「論理のルール」にしたがって言葉を使う。

などは、時々忘れてしまうポイントだと思います。

僕自身、あまり良い教師に恵まれていなかった事もあり、受験勉強はかなり最低なもの
だったと思います。(笑)大体受験勉強の時間よりギターを弾いていた時間の方が絶対
多かったと思います。(自爆)それでももっと目的意識を持って効率的に勉強するやり
方を教えてもらっていたら随分人生が変わったのかもしれません。

進路の問題

息子と何度か「勉強が嫌なら高校へ行かずに働いてもいいぞ」と話した事があったんで
すが、一度中卒での就職事情を調べてみるととても親として薦められる進路ではないこ
とが分かりました。進学よりも人生を賭けてやりたいことがあるとかでもない限り、一
般的には、どこかの会社に就職すると思いますが、まず実際には就職先がほとんど無い
ということです。ほとんどの求人の条件に18歳以上とか、要普通免許などで面接さえ
受けられません。どこかコネのある会社や業界で無い限りほとんど無理筋だといことが
分かりました。認識が甘かったです。

また、高卒なら高卒で、企業内での大卒との優遇格差が一生のコンプレックスになりそ
うです。「高学歴」というものについてあまり考えた事がなかった自分の無知が恥ずか
しいです。選択の自由を得るためにも受験勉強を頑張る必要があるんですね。なんとな
く高校や大学へ進学し、大した苦労も無くそこそこの会社に就職したこともあり、世間
の厳しさを実感したことがないと思い知らされました。息子に侘びを入れて一緒に世の
中の現実について話し合いたいと思います。

2010年11月1日

平川丈二は最近こんなことを考えている!
Back to 平川丈二Home