映画版「レ・ミゼラブル」


クリスマスイブにミュージカル映画「レ・ミゼラブル」を観てきました。

思えば、91年に出張でロンドン滞在中、観光気分でパレス劇場でレ・ミゼラブルを観
たんですが、言葉が半分くらいしか分からないにもかかわらず、隣に座った紳士と同様
に号泣。それまで持っていたミュージカルアレルギーが、吹っ飛びました。
その後、東京、ニューヨークでも舞台を見ました。昨年O2シアターでの25周年のコン
サートもBDですが観ました。この作品は、個人的なミュージカルの原点だったりします。

今回ヒュー・ジャックマン主演で映画化ということで正直心配しつつ映画館へ行ったん
ですが、O2シアター版より良かったです。 ヒューすまんかった! m(..)m

アンも素晴らしかった。何時キャットウーマンに変身して失礼なオヤジ達をぶっ飛ばすの
か?ひやひやしましたが、髪を切ったあたりから神がかった演技だったと思います。

トム・フーパーのアップ多すぎの映像は、ちょっとあれでしたが、出演者の熱演で気にな
りませんでした。マリウスとエポニーユは、歌唱力重視のキャスティングだったように思
いました。ちなみに僕が見た日本版のマリウスは野口五郎でした。(汗)
そういえば、当時滝田栄と鹿賀丈史がジャンとジャベールを入れ替わりで演じていました
が、ヒューとラッセルが、入れ替わっても面白かったかも?

エポニーユ役のサマンサ・バークスは、O2シアター版でもそうでした。素晴らしい!
ガブローシュ役の子役の死体の演技が素晴らしかった!(汗)
一部新曲(?)もあったように思いますが、もう10年以上舞台版を観ていないので自信
ありません。

残念だったのは、ティナルディエ役のサシャ・バロン・コーエンはもう少しだったかも?
あと、何気に神父さんが良かったです。何度観てもジャンバルジャンが、他界するシーン
は、泣けます。アンのフォンティーヌは、ここでも素晴らしい! 舞台版の演出は、光に包
まれる印象でしたが、割とあっさりと民衆の歌へ進みます。エンディングがこれまた凄か
ったですね。

撮影しながら歌をライブレコーディングしたそうですが、その分サウンド的には、厳しか
ったようで、正直音響的にはいまひとつでした。ただ、歌唱のライブ感は最高で「伝わる
もの」が全然違って感じられました。大変成功した映画化だったと思います。

2013年1月1日

平川丈二は最近こんなことを考えている!
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