雪かきで学んだこと

今シーズンは、非常に雪かきの機会に恵まれ(爆)僕個人のスキルもかなり向上
したように思います。そうすると人様の非効率的なやり方が気になってきたりし
ます。個人的に雪かきについてちょっとまとめてみたいと思います。

・雪かきとは「積雪の移動」です。
 何の為に雪かきをするのか?というと生活に邪魔な積雪を除去することだと思い
ます。逆に別に問題なければ「放置」でよい訳です。特に生活に支障をきたす道路
や駐車場の雪かきは、最優先に実行されるべきものです。
 また、除去した雪を「どこへ置くか」という大きな問題があります。
道路や駐車場のすぐ横が田んぼなどの場合、あまり問題になりませんが、住宅街で
は、大きな問題になります。最悪クルマで雪を捨てに行く必要があります。軽トラ
でもないかぎり、それは難しいので雪をどこへ置くかということを前もって意識し
て作業を進めないと行き詰ってしまいます。

・まずは状況確認
 雪かきを始める前に状況を確認して、どこの雪をどこへ移動させるか?検討しま
す。当然移動距離が短いことが望まれます。また作業能力も限りがあるため作業の
優先順位も決めておきます。雪質(軽い/重い)や気温も重要だと思います。手持ち
の使用できる道具で何を使うかも重要です。

・作業の服装
僕はゴム長にリフト型のスキーパンツ、登山で愛用しているゴアテックスの合羽を
着て作業をします。最初はフリースを中に着こんでいますが、20分もしたら上着
の下はTシャツ1枚になります。帽子も被りますが周囲の音が聞こえなくなる事も
あるので、作業中は注意が必要です。

・道具の選択
実は自宅には雪かきの道具としてはポリカ製のスコップ大小の2本しかありません。
本当はスノーダンプみたいなのも欲しいのですが、かさばって邪魔なのがネックで
所有していません。軽い雪の時は大活躍するんですけどね。
で、基本ポリカのスコップで作業を進めます。(氷の塊などを割る際には、普通の
金属のスコップを使いますが・・)また、実際に雪が降ると直ぐにホームセンター
のスコップが売り切れるので早めに準備するにこしたことはありません。プラスチ
ック製のスコップもありますが、割れたりした場合、補修が難しく、アクリルサン
デーなどの接着剤で割と丈夫に補修ができるポリカ(ポリカ−ボネート)製のスコ
ップがお勧めです。

・作業の順番
あらかじめ優先順位を決めておいた場所を除雪します。大抵の場合玄関から掘り進
め、道路までの通路を最初に確保します。僕の家の場合、玄関前にクルマを2台駐
車しているので、クルマの上の雪を次に降ろします。そしてクルマの周辺をクリア
にします。道路までの雪を退けたら、自宅前の道路の雪かきを始めます。

・道路の雪かき
道路の雪かきに要求されることは、クルマや人が安全に通行できることだと思いま
す。優先順位でいうとクルマがスタックしないこと。スタックとは、タイヤが空回
りして動けなくなる事ですが、冬用タイヤを使用していてもスタックは発生します。
原因としてクルマの下(おなか)に雪があり、クルマ自体を上へ持ち上げてタイヤ
への荷重が減少してグリップ力が低下することに因ります。積雪が深いとクルマは
簡単にスタックしますが、スタックしたら落ち着いて一旦バックすることをお勧め
します。大体走ってきた道へは、戻れることが多いからです。そして再度その道へ
トライするのか?別の道を選ぶのか検討すべきですね。既に轍があるようでしたら
その間の雪の高さと自分のクルマの車高を比較するとよいと思います。
スタック時にタイヤに板を敷いたりして脱出を図る方を見たことがありますが、ク
ルマの下の雪を掘りだした方が大変ですが早いと思われます。

道路ではクルマが通った跡の雪が圧雪されており、重かったり硬かったり氷になっ
てたりします。上記のとおり最優先で除雪すべきは、轍と轍の間の雪だと思います。
その後自宅側、道路側の雪を除雪します。雪を置く場所が確保できない場合、狭い
スペースに高く雪を積み上げる必要があると思います。崩れないように圧縮という
か固めながら積み上げていく必要があります。

最後に轍になっている部分を除雪します。道路と雪の間にスコップの先端を蹴り込
むようにして雪(氷)を浮かせます。ここであまり無理するとポリカ製のスコップ
が割れるので、硬い場合、金属製のスコップに持ちかえます。もし歯が立たないよ
うでしたら、放置しておいて気温が高くなった日に再度トライします。

・スコップの使い方
雪かきは、かなり体を使いますし、消耗します。僕は腰痛持ちでもあるので、特に
腰には、注意して作業をします。基本は、背中を伸ばして背骨と腰への負担を分散
しながらスコップを扱います。雪をリフトする時は、スコップをテコみたいにして
持ち上げるようにします。あまり欲張らずに1回のリフト量を調整して身体の負担
を少なくしましょう。あと時々スコップの持ち方を変えると疲れが低減されます。
雪を移動させるのにスコップで勢いをつけて遠くへ投げるようにしています。歩い
て移動すると足場も悪いことが多く、危険ですし、時間もかかり非効率的です。
バックスイング(笑)を大きくとると遠くへ飛ばせます。

・カーポートの雪おろし
カーポート(駐車場の屋根)で耐荷重に余裕のないものも雪降ろしが必要です。脚
立を使って自分が落下しないように注意して押し出すように下へ落とします。積雪
量が多い場合、何層かに分けて降ろした方がよいと思います。

・作業は分散して行ないます。
一度に作業をやろうとすると身体への負担が大きく酷い筋肉痛になったりするので、
できるだけ何度かに分けて行うようにします。あと雪が比較的軽い(気温が低い)
うちに作業をすると楽です。作業後のストレッチなどのケアも結構効きます。

豪雪地帯でもなく、数年に一度大雪に見舞われる程度ですが、ちょっと効率的にや
れれば、結構楽だと思います。まぁ、今年の大雪は特別だと思いますが・・・。

2014年3月1日

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