35年振りのフォークギター


会社で昼休みに時々弾かせてもらっているイバニーズのエレアコAC25ECEのプリアンプ
が壊れていることに気づき、修理を考えて会長に売ってくれないかと?尋ねてみたら
「会社の資産だし、プロトタイプなので売ることができない」とのことでした。なん
でもフジゲンで作られた試作品だそうで、なるほど中級モデルにしては出来がいいのは、
そういうことだったと合点がいきました。 多分、定価で4〜6万円クラスのモデルと思
いますが、材料取りがいいのか?素直な感じに出来上がっています。まぁ、お安い音な
んですが・・・。(汗)


イバニーズ AC25ECE

現在進行形ですが、修理中のお安いガットギターである”ガッちゃん”(ZENN/ZC85CE)
をいろいろと改造・修理してから、アコギのジャンクだろうが、なんでも来〜い!って
感じになっています。そういうこともあり、上記イバニーズのエレアコを改造・修理す
る気満々だったのに、購入できなかった事もあり、反動でお安いエレアコをヤフオクで
物色するようになってしまいました。(汗)

ヤフオクでお安いエレアコを見ているとやたらとタカミネの長淵剛モデル系の安いモデ
ルが沢山出ています。そうとう売れたようです。個人的には、あまり贅沢や好みを言う
気もないので、このあたりのお安いブツをお安く(2万円以下)で購入したいと考えて、
ちょっと入札したりしていたんですが、落札されたギターが、何度も出品されたり(汗)
なんだか色々と不自然な感じがするものがあったりして結構びびりました。(爆)


フィッシュマンのプリアンプ

とか何とかしているうちに、フィッシュマンのP.U.とプリアンプのセットが\2780円
でヤフオクに出ていたので、ついつい落札してしまいました。これにより、購入する中
古ギターの対象が普通のアコギにまで広がってしまい、D-28が好きだということもあり、
35年前に製作された東海楽器のCat's Eyes CE-500CFという中古ギターを購入してしま
いました。(大汗)


モデル:CE-500CF('81)
定価:\50,000
トップ:スプルース単板 ←ここがポイント!
バック:ローズウッド
サイド:ローズウッド
ネック:マホガニー
指板: ローズウッド

当時東海楽器は、マーチンと技術提携しており、コピーモデルであるこのシリーズは、
それなりの評価がありました。個人的には、75年にアリアの松岡良治ドレッドノート
タイプの4万円くらいのギターを親に買ってもらい愛用していて、これが結構良いギタ
ーで他の国産のギターを欲しいとは思いませんでした。(当時国産で気になったアコギ
ブランドだとこれとヤイリくらいでした。)

このギターを落札するまでアコギについて色々と勉強になりました。(笑)
東海楽器のCat's Eyesというブランドは、知っていたんですが細かいスペックとか全然
知らなかったので、どのあたりのモデルを購入すべきか購入のために調べました。

Cat's Eyesシリーズは、1975年ごろから生産されたようで、1981年にCFシリー
ズへモデルチェンジがありました。一部コストダウンがあったようで、CE-500と後継の
CE-500CFでは、評価として前者が高いようでした。具体的な仕様として比較するとフィ
ンガーボードのインレイが、スノーフレークタイプから普通のドットタイプへ変わった
のとネックのバインディングが無くなったというのが、見た目では大きいと思います。
個人的にインレイはどちらでもいいし、バインディングは、無い方が好みだったりする
ので、CE-500CFの方が安く買えるのは有難かったです。(\18,000円で落札!)
まぁ、こういう好みは、個人的なD-28のイメージに起因すると思います。

で、購入したCE-500CFですが、流石に35年経過しているギターでボロボロでした。(爆)
トップに打痕が幾つかあり、板までやられている感じのものもありました。ネック裏の
キズもNGレベルです。ネックのコンディションは、ほぼ問題なく、ネック起きどころか
逆に少し角度を付けたジョイントになっていたのには驚きました。トラスロッドも動く
かどうか?確認のために少し動かしてみたんですが大丈夫な感じでした。(当然錆つい
ており、固かった!)サドル弦の部分がめり込んでおり、使えない感じで、ブリッジピ
ンは、弦のボールエンドによる変形ダメージが大で即廃棄。ナットは、弦の錆がこびり
付いていましたがナットファイルを持っていないのでそのまま使用予定。どうしてもダ
メだったらナットファイルも購入します。(汗)


ブリッジの割れ!

力木の剥がれは、ボディを叩いたり、ちょっと覗いた範囲ではなさそうでした。最大の
懸案はブリッジのブリッジピンのところに結構深く「割れ」が入っているところですが、
サドル溝のクラックだと即ブリッジ交換だと思いますが、こちらはタイトボンドとブリ
ッジの削り粉を混ぜたもので補修して様子を見たいと思います。とりあえず通販でタス
クのサドルと仮で使用するそのまま使用できるピックボーイのプラのサドルとブラスの
ブリッジピンを購入し、とりあえずピックボーイのプラのサドルで使っています。
ちゃんと調整した後の印象ですが、マーチンとは違うけど、軽めのD-28系の音だと思い
ます。どうも僕のピッキングが強めなのか?デフォルトの弦高だとビビりが感じられま す。0.2〜3mm弦高を上げてみたいと思います。


サドル一覧。上から、オリジナル、プラのお安いもの、オクターブ考慮のタスク、タスク素材

今後の予定ですが、普通のアコギとしてリペア・調整を行った(サドルをタスク製に交換
し、トップの打痕などを補修する予定)後に、トップとネックの塗装をフレンチ・ポリッ
シュ(セラック塗装)に塗り替えようと考えています。

その後、上記フィッシュマンのP.U.とプリアンプを搭載しようと思います。これをやっ
てしまうと多分かなり音的に変わってしまうと予想されます。それなりに鳴ってくれれ
ばいいなと思っています。サドルはタスク製に交換予定。

今回このギターを購入するに当たり、アコギについて改めて考えました。(笑)
20年程前にオベーションの1992を購入してずっと愛用していますが、これは上記初め
て買ったアコギ(アリア)を紛失(誰かに貸したまま行方不明になりました!)してか
ら、15年くらいしてからなので、その間はアコギを持っていなかったということになり
ます。ちなみに学生時代フォークソングクラブに在籍していたというのに、ほとんどア
コギを弾いた記憶もありません。(爆)1992を購入してからも弾く曲はアル・ディ・メオ
ラとかの単音弾き中心で、フィンガーピッキングのアルペジオとか全く弾いていません。
(というか?弾けない!)僕の世代だとかぐや姫とか風とかで3フィンガーピッキングが
できる奴が多かったと思いますが、ほとんど興味がなく、ゼップの天国への階段なども
ピック弾きでした。(爆)

そんな感じのある意味「アコギ音痴」みたいなギター弾きだったんですが、何故かアコ
ギの音色で好きな音があり、大抵そのギターを確認するとマーチンのD-28でした。
弾けない事もあり、あまりマーチンのギターを弾いた経験は少ないのですが、自分で弾
いてもやはりD-28が好きなバランスでした。ただし、D-28といっても個体や年代で音色
も結構違うみたいです。グレードも結構いろいろあり、安いのから高い物まで数倍くら
い違っていました。(爆)ただ、自分のマーチンのアコギのイメージってまさにD-28だっ
たりする訳で、多分最初のアリアのギターもD-28のコピーモデルだったんじゃないかと
思います。(笑) 55歳過ぎて、こっそり下手なアルペジオの練習というのも、なかなか
いいです。(爆) 早く人前で演奏できる腕前に上達したいと思います。

2016年2月1日

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