キャッツアイCE-500CF エレアコ改造 その2


あと数日の作業だったんですが・・・。

先月からキャッツアイCE-500CFのエレアコ改造とトップの塗り替えを始めて
いますが、塗装がポリッシュまで進んでいたのに、研磨に失敗して、塗装を
やり直しています。orz

また剥離からやり直していますが、気分転換にプリアンプの改造を始めました。
先月ちょっと遊びで使ってみたんですが、ガットギターのノイズレベルが厳し
いレベルだったので、初段のトランジスタをもっと低雑音のものに交換しよう
と思い、ついでにフィッシュマンのものと一緒に調べてみました。



コンパクトにできています。

まずは、フィッシュマンのPresys+ 
ネジ4本取り外すと簡単に2段構造の基板が出てきます。手前側の基板がボリ
ュームと7セグの表示で、下の基板がアナログ信号系の基板みたいです。入力
段をみるとテキサスのJ-FET入力のTL062CというOPアンプでした。データシート
を見ると等価入力電圧ノイズ密度が42 nV/sqrt Hzと比較的大きめだったので、
NJM8502とかAD822とかへ交換するとノイズが、1/3〜1/5くらいに減ると思われ
ます。(汗)2段目はLM358と定番のOPアンプでした。こちらもちょっと好みの
ものへ交換したいです。


お安いギターということもあり、お安い印象です。

続いてガットギターのお安いプリアンプ
こちらもネジ4本でケースを外し、さらにネジ4本で基板が外れました。回路
を見るとフィッシュマンと同じくテキサスのJ-FET入力のTL062Cを使用していま
した。ピアゾP.U.の受けるのに定番の石なのかもしれませんね。個人的には、こ
こは、TL072もしくはTL082を使うところだと思いますが、ちょっと残念です。

表面実装のOPアンプは、NJM4580MDくらいしか在庫に持ってないので、秋月で購入
しガットギター用にNJM8502R、フィッシュマンの初段にMUSE8920Eに交換します。
で、新小岩へ遊びに行った帰りに秋葉原の秋月に寄ってエレアコ用のOPアンプを
買ってきました。J-FET入力のオペアンプ2種類。手持ちにNJM4580MDがあるので、
ピアゾP.U.を受けるOPアンプをこれに交換します。オリジナルが、テキサスのJ-
FET入力のTL062Cなので、ノイズレベルの改善が期待できます。

ということで早速ガットギターのプリアンプのOPアンプの交換をやろうと思った
んですが、NJM8502Rの方のパッケージがVSP8でSOPより小型パッケージで
あることに作業中に気付きました。(爆)ガットギターのプリアンプでは3個使い
だったのでNJM8502Rも3個購入してしまいました。orz 

 
かなりアクロバティックな実装です。

まぁ、僕個人の使用なので、結局むりやり搭載しました。(爆)オペアンプの届か
ない端子はメッキ線で空中配線です。(大汗)IC交換後、大丈夫とは思いつつ、
ドキドキしながらギターに取り付けて音出しをすると期待通り、ノイズレベルは
かなり減少し、他の機器のノイズの方が支配的になりました。流石です。

音的には、ちょっとハイファイ過ぎな印象ですが、慣れが大きいような気がしま
す。時間を作って、いろいろと音色を作ってみたいと思います。MUSESの方
は、フィッシュマンのプリアンプに使う予定ですが、最初はオリジナルの状態で
使った後で改造したいと思います。


オベーションの1992年モデル。

もう一本のエレアコであるオベーションのプリアンプも改造を検討したところ、
使用しているオペアンプは、MC3476!(1回路品)を6個使用でした。
無理やり手持ちの2回路入りオペアンプを使えるように改造しようと基板から部
品を取り外していたときに誤まってパターンを剥がしてしまいました。orz 
注意が足りませんでした。(号泣)折角オペアンプが全部ICソケットに付いてい
るというのに、悪い癖です。大人しく初段にOP07CP、残りをNJM3354Dに交換する
ことにしました。通販で秋月から購入し、早速修理してオペアンプを交換して組
み立て直して、早速試奏したところ、期待したノイズレベルの低減が確認できず、
謎のハム音が・・・。調べてみたら、ピアゾP.U.の配線がかなり怪しくなってお
り、ケーブルを動かすとハムが出たり出なかったりします。orz ボディの裏に
接着されていたストレインリリーフの両面テープが外れてぶらぶらしてました。



プリアンプ上が交換前、下が交換後。

ハム音が無くなるポジションを探して固定。それでもそれほどノイズレベルの減
少が感じられず、微妙に音質が変わって感じられ、ちょっと失敗かしらという感
じで凹んでしまいました。念のためにオリジナルのオペアンプに戻して試奏した
ところ、聴きなれたいつものオベーションの音でした。(爆)

MC3476自体が古いせいか?データシートにはノイズレベルの記載が無く、確証は
ありませんが、もともとノイズ特性が優秀なオペアンプなのかもしれません。



信じられない光景が!

哀しい事に何度も分解していたら裏蓋のサポートが剥がれて脱落してしまいまし
た! 眩暈しながらボンドで接着。ついでにちょっと浮いていたリーフホールの
カバーもボンド付けしました。


便乗修理!

フィッシュマンの方も以前遊びで改造していた松下のコンデンサマイクをミック
スする回路を追加する改造も計画しています。(大汗)ハウリングが嫌なので、
あまり検討していませんでしたが、サブで使う分には、有効な気もします。
割と静かなところで、音質重視の演奏の時は、コンデンサマイクの音を加えて、
音圧が高めのところでは、ピエゾP.U.のみという使い分けですね。プリアンプが
2セットあるので、片方は、がんがん改造して遊びたいです。(笑)

2016年11月1日

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