サーバルちゃんの破壊力は凄い！
サーバルちゃんの破壊力は凄い！
娘が大好きで夕食時に観ていたので、僕も一緒に観てしまいました。(笑)
動きが微妙な３Ｄアニメ（背景は手書き）で、オヤジな自分は「ポピー・ザ・パ
フォーマー」を思い出してしまう状態です。昨今の緻密なアニメと比較すると一
段か二段（汗）レベルが低く見えてしまう作品だと思います。正直言って最初1話
を見た後、二話以降は観なくていいやと思っていました。ところが娘が、「たっ
のし〜い！」とか言いながらずっと観続けるので「仕方なく」お付き合いしてい
た感じだったんですが、見た目の萌え系キャラデザインを別にして、よ〜く観る
と設定が結構「ＳＦ」で面白そうなことに気付きました。普通の(爆)ＳＦだったら
かなりシリアスな状況で進行しそうなお話なんですが、サーバルちゃんを始め、
超ポジティブなフレンズのおかげで呑気にストーリーは進みます。
この「けものフレンズ」は、ゲームなどのメディアミックスのシリーズ作品らし
いのですが、ゲームは早々とサービス終了。マンガの連載も終了というタイミン
グで、普通に考えたら「消化試合」みたいなアニメ放送だったと思います。とこ
ろが、アニメの設定変更が、妙にはまって異常な数のファンを獲得しています。
ネットには、大変な数の「考察サイト」が乱立し、終息方向だった作品の数少な
いグッズがアマゾンなどで高騰する異常事態になっています。僕も主題歌のＣＤ
をレンタルしてみたんですが借りるの大変でした。(爆)
まぁ、あまり詳しくない僕が内容について解説しても仕方が無いので、個人的に
面白かったところを書いてみます。
・異常にポジティブなサーバルちゃんのキャラ！
多分このキャラが存在していなかったら、この作品が成立していないと思われる、
最重要キャラです。(笑)「すっご〜い」「たっのし〜い」「あなたは、ＸＸＸが
得意なフレンズなんだね」と名セリフを幾つも放っています。
・冷静に観たらＳＦサバイバルもの
記憶が無い状態で、サバンナの真ん中で身を覚ますなんて、まさに有り勝ちなＳＦ
のオープニングです。（例えば、ＣＵＢＥ，ダークシティとか・・）で、普通だっ
たら最後の方で記憶が戻るとサーバルちゃんとかラッキービーストとかが敵だった
りするパターンなんですが、そんなに安直に終わらない感じがします。
巨大な廃墟のテーマパークの冒険というと意外と面白いと思いますが、それをこう
いう萌え系キャラで展開するのは、これまでになかったかも？
第3話の廃墟のロープーウェイの駅が出て来た時は、数年前に息子と阿蘇山に登った
際に見た仙酔峡の廃墟のロープーウェイの駅を観たのを思い出しました。あまり意
識せずに登ったこともあり、実物を目の当たりにした時は、結構なインパクトでし
た。
仙酔峡の廃墟のロープーウェイ！
・意外と見分けがつく(笑)キャラクターたち
やたらと沢山出てくる動物のキャラクターですが、低予算と思われる割には結構な
人数(Wikiを見ると7話の時点で50名程登場！）の声優さんが出てきます。知ってい
る声優さんが皆無なので、ギャラのお安い声優さんが多いと思いますが、見ている
限り決してレベルが低くないので、声優の層の厚さが伺えます。特に好きなのは、
栃木弁のアルパカとあります口調のプレーリー、博士と助手あたりですが、今後
キャラクターグッズが大量に販売されそうな勢いです。
・異常に平和な世界
そもそも「弱肉強食」が野生の動物の基本だと思いますが、ここではみんな仲良し
（フレンズ）で、かつみんな呑気で平和です。(笑)この世界観がヒットの一因であ
ると思っています。（娘もこの世界観が好きだと言ってました。）
今後の展開がどうなるのか？分かりませんが、破壊的なトラウマが残るような展開
になったらエヴァ並みの問題作になるかもしれません。
２０１７年３月１日
