安曇野日記。その32

シックハウス、シックスクール


つれずれなるままに....。

堺市の湊保育園、塩尻市の塩尻西小学校と最近シックスクール問題が、目に付くようになりました。
僕自身、自宅のプランニングのために住宅関連の勉強をしていくうちに、「シックハウス」という
ものに出会いました。子供達が、アレルギーっぽいこともあり健康オプションを勉強していくこと
により、とりあえず自宅のシックハウスの被害は、免れたという印象です。

恐ろしいのは、「知らない」ということで、テレビなどのレポートを見ると「なんだか疲れやすい
んだが、原因が分からない」「どこか他の場所へ泊まりにいくと調子よくなる」という感じで、
「シックハウス」を知らないばかりに長期間健康を害していることもざらにあるようです。
さらに恐ろしいのは、まだその発症メカニズムや治療法が、分かっていない「化学物質過敏症」へ
つながる可能性もあり、そのリスクは、想像を超えるものがあります。
実際に化学物質過敏症の方の話を聞くと普通の社会生活を送ることは、困難になります。身の回りの
化学物質を徹底的に排除しなければならず、都市部であれば外出もままならない状況だそうです。
一説によれば花粉症が、そう言われているように個人個人に化学物質に対して耐えられる量が決まっ
ていて、ある一定量×時間が、限度値を越えたら発病するというふうに言われているようです。
つまり、いつ発病するか?分からないと言えます。正直恐いです。普段過ごしている環境のつけが
回ってくる感じです。

今年自分の子供が通う保育園の校舎が新築され、引っ越すことになっています。当初、役場の担当の
方が、注意して建設にあたっているという話を聞いていたので、心配していなかったのですが、ある
時、園長先生にこの件について話を伺った際に「とても一生懸命にやられており、これ以上はないと
いうくらいに神経を使って新校舎を建てて頂いています。」というちょっと盲信に近い姿勢を知り
急に心配になってしまい、よせばよいのに「最小限のチェックを入れる」ということで首を突っ込ん
だら、話がだんだん大きくなり、すっかり首までずぶずぶ沈んでしまい、深みにはまっています。

というわけで、先月23日に新校舎の現場を見せていただき説明などをしていただきました。
第一印象として、担当の方も勉強もされているし、概ね大丈夫そうな印象を持ちました。使用材料の
リストは、後日になりますが、穂高町長名義で回答書を頂きました。一部を引用いたします。

「児童福祉施設については、近いうちに社会問題としてシックハウスが、
取り上げられることがありえると予測していましたので、最重要課題として
当初の実施設計から対策を組み込んでおります。
 具体的には、内装材の条件として、合板類は、全てJAS規格のFc0相当
とし、施工途中に使用する接着剤についてはホルムアルデヒド、トルエン等を
含まないものを指定しています。(残念なことに、現在の技術では、完全に
ホルムアルデヒドを発生しない合板は開発されていないのです。)当然のこと
ですが、それらの施工時には、間違いの無いことを立ち会いの上確認して施工
しております。しかし、ホルムアルデヒド等の有機化学物質は、建築資材のみ
ではなく、家具、備品、印刷物、カーテン類、タバコ、ノートパソコン等いろ
いろなものから発生しています。そこで、西穂高保育園ではとっておきの対策
として、最近開発されて間もないホルムアルデヒドを吸収し、水とその他の成
分に分解する石膏ボードを、床面積の2倍使用しています。また、廊下につい
ては、合板類はほとんど使用せず、その代わりホルムアルデヒドをやはり吸収
分解する壁紙をほぼ全体に貼ることになっています。当然、そのときの糊につ
いては、安全なものを使うことは言うまでもありません。
西穂高保育園の建設では、情報公開を実施することを基本にしておりますので
これからも、ご意見、ご質問をお願いします。」

今後のスケジュールとしては、11月中旬竣工後、建設会社による自主検査(3カ所、一般保育室、
乳児室、遊技室)標準方式で検査し、家具、備品などを入れた後、1月下旬に最終測定(4カ所、
一般保育室、乳児室、遊技室、廊下)を行うそうです。もし、この時点で測定結果が、基準を上回っ
た場合、校舎の引き渡しは、延期されるということです。

保育園では、お昼寝もあるため床上10cmの測定もお願いしていたのですが、「標準ではない」
という理由で拒否されました。バッジでの測定はどうか?と尋ねたのですが、相関がとれるかどうか
分からないということでこちらも却下されました。まあ、結果次第ですが、引っ越し後、自分で1
セット購入して、子供につけさせてみようか?と思っています。(汗)

いずれにしても担当の方は、かなりの自信を持っており、11月の竣工後の自主検査の結果を待ちた
いと思っています。自慢のサンゲツの壁紙と吉野石膏ボードの威力に期待したいですね。

個人的には、住宅以外の建築現場を見学するのは、初めてだったので、勝手が分からず、ちゃんと
チェックできたか自信がありませんが、いわゆる大型店舗等に見られる「軽量鉄骨」という作り方だと
思いました。耐久性は、わかりませんが、(汗)かなり坪単価が安くできるという話でそのセーブした
分を他のシックハウス対策などに振り分けたのかな?と思っています。また、自然換気ということで、
天井や壁内での結露なども心配(カビの発生など)ですが、それらは、先の話ですし、点検すればよい
ということですね。
#グラスウールが、ちゃんと袋入りになっており、ぐっしょり濡れるということはないと思いますが、
 気密をとっていない以上、冬には、かなりの結露が天井裏で発生すると思います。

「シックハウスを考える会」松本支部、簑島先生(みのしまクリニック院長、個人的には、半径50km
で最高のアレルギー科のお医者さんだと思っています)にご協力をお願いし、信州シックスクールネット
(塩尻西小関係者の方が参加しており心強い!)のサポート得てなんとか新校舎でのシックハウス問題を
クリアしていきたいと思っています。
2002年11月1日

平川丈二は最近こんなことを考えている!
Back to 平川丈二Home