祝! ラミ・マレック主演男優賞


ボヘミアン・ラプソディ最多の4冠!

正直言って、出来すぎだったと思うくらいです。作品賞は受賞できませんでしたが、
作品のジャンル的にもそもそもノミネートだけでも凄い事だったと思います。ラミ
ちゃんの主演男優賞は、彼の努力が認められたということだと思います。監督とぶ
つかりながらもフレディ役を追及出来た結果だと思います。クイーン役のメンバー
の中で一番似ていないかもしれませんが、一番の熱演でした。

その他の3部門は編集賞、音響編集賞、録音賞という結果で、この作品を選ぶアカデ
ミーの会員は凄いなと思いました。この映画がリピーターに支えられて何度も映画
館で観てしまう理由の一つは「音楽・音響の再現」が大きいと思います。99%本物の
フレディの声を使用したという苦労は想像を超えるものがあると思います。現在の
映画館で聴いても違和感が無いマスタリングは驚きです。個人的には、北米盤のBD
を購入して自宅でサラウンドで視聴していますが、こちらも素晴らしいです。あと、
編集も素晴らしい!初回はそれほど感じなかったんですが、数回リピートして、無
駄が排除されたいい編集だと思いました。ライブエイドのシーンで撮影は行われた
もののカットされた曲が2曲ありますが、BDの特典映像のライブエイド完全版をみ
る限り、他の曲との出来の違いがあり、カットは理解できるものでした。

脚本も初回観た際に感じた事実と異なる脚色が気になったものの、映画としてクイ
ーンとフレディを描くというテーマに絞って構成したという「勇気ある判断」があ
ったと思います。(実際いろんなところで「事実と違う」という記事をみました。)
批判覚悟の演出だったと理解しています。当初フレディ役をサシャ・バロン・コー
エンで進められていたんですが、サシャが、もっとセックスやドラッグ関連の描写
を望んだ事がブライアンやロジャーと合意ができなかったそうです。ルックス的に
は、ラミちゃんよりフレディに似ているかもしれませんが、そんなドロドロな映画
は正直言って観たくなかったので今の内容で良かったと本当に思います。おやじの
チューをもっと観たいという神経が分かりません。(爆)


ウェインズ・ワールドのコンビ!

久しぶりにアカデミー賞の授賞式を観ましたが、相変わらずポリコレの影響下なの
が鬱陶しかったですが、映画制作の人々へのトリビュートが伝わってきて良い感じ
でした。追悼コーナーでは、高畑勲と橋本忍が取り上げられており、胸アツでした。
作品賞のノミネート作品の紹介は分散して行われて、「ボヘミアン・ラプソディ」
の紹介は、なんと「ウェインズ・ワールド」 のコンビであるマイク・マイヤーズ
とダナ・カーヴィでした。(笑)

ラミちゃんの受賞後のスピーチも感慨深いものでした。
エジプトからの移民の子としてフレディのアイデンティティを理解して行ったとい
うのは、役作りに集中したポイントなのかもしれません。本人が「僕は適役じゃな
かったかもしれないが、なんとかなった」というコメントは、胸に迫りました。い
い奴です。できれば、他のバンドのメンバーも出席して欲しかったのは、ファンの
我儘でしょうね。

2019年3月1日

平川丈二は最近こんなことを考えている!
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