密造次亜塩素酸水生成機
密造次亜塩素酸水生成機
マスクのみならず、ここ最近お店の棚から消えて久しいものがいろいろとあります。
一時期トイレットペーパーが無くなりましたが、今は戻ってきています。体温計とか
消毒液とかなかなか戻ってきていません。実は趣味の工作のために無水アルコール
（エチルアルコール）のボトルが１本あるので、余り危機感はなかったんですが、武
漢肺炎ウイルス対応の日々が長く続く見通しがあるため、消毒液の確保も検討した結
果、ネットで見かけた食塩水を電気分解して次亜塩素酸水を作る装置を自作すること
にしました。
https://www.youtube.com/watch?v=hH2p-FU-pPk
昔、娘がアトピーで苦しんでいたこともあり、お高い電解水生成機を購入して使って
いたんですが、交換用フィルターが余りに高価だったので、廃棄しました。orz とこ
ろがYouTubeで見つけた「DIYをめぐる冒険さん」の次亜塩素酸水生成器が、超シンプ
ルなのにちゃんと次亜塩素酸水ができるみたいなので、手持ちの部品で作ってみたと
ころ、ちゃんと次亜塩素酸水が出来ているみたいだったので、今後はこれをジャバジ
ャバ系の消毒に使って行きたいと思います。（ちょっと塩分が残っているので金属に
は使わないほうが良さそうです）個人的にこの次亜塩素酸水生成器は画期的だと思っ
ているんですが、ミソは、電極に炭素棒を使った事と６時間ほどかけてゆっくり反応
させることで隔膜や中和などをしなくても次亜塩素酸水が作れるというところだと思
います。
スプレーと保存壜。
原理としては・・・。
陰極では ナトリウムイオンが集まってきて水酸化ナトリウムが発生し、その結果 pH
は上がるはずですが、 一方で陽極の塩素は気体となって発生し、瞬間的に水に溶け
て塩酸と次亜塩素酸になります。結果としてこの塩酸によって中和するので それほど
ｐHが上がらないし、さらにこの陽極には炭素棒を使っているで二酸化炭素が発生して
います。その結果陰極で余っているナトリウムイオンと水酸化物イオンはこの二酸化炭
素と結びつき、炭酸水素ナトリウム（＝重曹）となって陰極表面に付着します。 この
ように溶液が中性を保つ鍵は炭素棒電極から発生する二酸化炭素でした。二酸化炭素が
すべて水に溶けるほどゆっくり電気分解すれば溶液は中性を保ち続け、次亜塩素酸水と
なります。電極に炭素棒を使用したことと、電流を少なくしてゆっくり電気分解したこ
とが偶然にも功を奏したようです。炭素棒電極だったからこそｐHが上がらず次亜塩素
酸ナトリウム水溶液でなく、次亜塩素酸水を作ることができたと思います。
２０２０年５月６日
