シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
ガイナックスによるテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」（1995年）は
放送の途中から観るようになり、レンタルビデオで残り全部観た記憶があり
ます。庵野秀明監督作品というより、「王立宇宙軍 オネアミスの翼」（1987年）
のガイナックス制作という印象でした。庵野秀明監督は、風の谷のナウシカ
（1984年）の巨神兵を描いた同い年のクリエーターということで非常に強い
印象を持っていましたが、「ふしぎの海のナディア」（1990年）が、あまり
好きな作品ではなかったため、注目していなかったということがありました。
当時最高に強烈なアニメで製作が間に合わず、静止画にセリフのみのシーク
エンスをやったり、終盤がぼろぼろだったこともあり、劇場版で「やり直す」
という事になり、さらに強烈な展開に作り直されました。
「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生」（1997年3月）が、「DEATH」編
と「REBIRTH」編としたものの、結局REBIRTH編途中までの公開（本当に途中
で「魂のルフラン」が始まってスタッフロールになりました）となり、その後
「Air/まごころを、君に」（1997年7月）で完結となりました。TVシリーズ版
弐拾伍話「終わる世界」に対し「Air」、最終話「世界の中心でアイを叫んだ
けもの」に対し「まごころを君に」という構成で庵野秀明監督の精神状態が反
映したのか？悲惨な結末でした。当時映画館で観た後味の悪さは、なかなかの
ものでした。その後、マイナーな改定が施されたようですが、フォローしてい
ません。今回改めてTVシリーズを見直してみたんですが、DVDだと一部オンエア
版と改訂版の2種類収録されていました。（笑）新劇場版を観た後だと非常に
すんなり観る事が出来たのは意外でした。
それから10年後の2007年「ヱヴァンゲリヲン新劇場版「序」」が公開されまし
た。全4作の構成としており、最初の２作は、オリジナル版を踏襲したもので、
比較的順調に公開（2007年、2009年）されましたが、3作目の「Ｑ」2012年、
完結編の「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」に至っては、は2021年公開で
した。個人的には、Qから完結編までの期間が長く、本当に完結するのか？
結構心配していましたが、「シン・ゴジラ」の成功で、完結はできるものだ
と思いました。（笑）
コロナの影響で最終的に3月8日（月）に公開されたんですが、初日の上映回
数が凄かったです。鬼滅の刃も凄いなと思いましたが、それ以上の上映回数
で地方のシネコンにもかかわらず、一日24回の上映って大丈夫ですか？と心
配になるほどでした。（笑）僕は、公開週の日曜に観に行きましたが、それ
ほど混んでもいませんでしたが、パンフレットは完売していました。内容は、
非常に庵野秀明監督のプライベートが反映されているなぁという印象と無事
に完結したなぁという感慨の二つでした。
2週間後の3/28に舞台挨拶中継付きの上映も観に行きましたが、25年前から
担当している声優さんを含め14名の声優さんの舞台挨拶のコメントが感慨
深かったです。TVシリーズから担当されている声優さん全員が２５年の時を
経てそこにいらっしゃるというのは凄い事だと思いました。
来場特典
２０２１年４月１日
