監督不行届 / 安野モヨコ


今更読んでの感想ですみません。

エヴァンゲリオンの監督である庵野秀明さんと「ハッピー・マニア」や「働き
マン」の安野モヨコさんの新婚生活(2002年に結婚)を描いた漫画です。

庵野秀明さんは、シン・ゴジラ、シン・ウルトラマンの監督を務め、かつ僕と
同い年(1960年生まれ)で、日本有数のヲタクであり、10歳年下の安野モヨコ
さんは、旦那さんの影響を受けながら(許容しながら)の生活を愛情溢れる目
線で描かれているのが、素晴らしかったです。本当にこの人がいなかったらエ
ヴァンゲリオンは完結しなかったんじゃないか?と思います。一般的には、あ
あだこうだと内容について「上から目線の評価」を下している人が多いようで
すが(そんなのを読んでしまう自分が情けない)、個人的には、庵野監督が辿
ってきた道が非常に自分と似ていて理解できるものだったのが、驚きでした。
「シンクロ率100%」に近いと思いました。(笑)故に巻末の解説は、読む必
要もなくバカ受けしながら読めました。(爆)庵野監督は、大学時代に帰って
きたウルトラマンをやってましたが、僕も高校の頃、映画研究部で仮面ライダ
ーをやってました。(汗)僕には、庵野監督のような才能も行動力もなかった
ので普通に大学へ行ってサラリーマンになりましたが、ナウシカの巨神兵を同
年代の庵野秀明さんが作画をしていたということを知ったときは、衝撃的でし
た。(就職のときに科学特操隊に入れるんだったら、そちらへ行きたいとこっ
そり思っていたので・・。実は大学の同級生でビクターに内定もらっていたの
にキングレコードへ就職したアニメヲタクの友人がいたのを思い出しました。)

ちなみに僕の嫁さんも10歳年下で、世代の違いが結構あるのが、ギャップの描
写部に非常に納得いきました。(爆)ただし、趣味への理解の幅が圧倒的に異
なるので庵野監督が羨ましいです。と言いつつも長い独身時代にため込んだレ
コード、LD,CD,雑誌の山、稼働率の低い楽器群(家庭では、とても使用
できないマーシャルのスタックアンプとかGRやVGを含む足元に転がる黒い
物体などは、知らない人には、危険なブツに見えた可能性がありますし、ガラ
ス製で結構な重さのLDを200タイトル以上持っていた頃は、スチールラッ
クごと床が抜ける恐れを感じていました。)も今や処分され過去のものとなっ
ています。当時、ヤフオクやメルカリがあったら結構なお金になったかもしれ
ませんが、100万円以上つぎ込んだと思われるLDの処分価格は、たったの
¥5000円でした。(笑)

2021年6月1日

平川丈二は最近こんなことを考えている!
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