2022年5月の映画レビュー 

先月は、いつもより多めに映画を観ました。映画館で観たい作品が多かった
印象です。「シン・ウルトラマン」、「トップガン マーヴェリック」と過去
のコンテンツの作品公開が並んだ月でした。


シン・ウルトラマン! 止めてくれるなおっかさん!風

映画 「シン・ウルトラマン」
監督 樋口真嗣、脚本・総監修 庵野秀明の「シン」シリーズのウルトラマン。
シン・ゴジラをルーツにウルトラQからウルトラマンをベースに現代にリブー
トしたものでした。やはり庵野さんと同じ歳ということもあり、小ネタがガン
ガン刺さってきます。かなりウルトラQとウルトラマンを観てないと分からな
いネタが多すぎです。メフィラスの扱いがメトロン星人でしたが、これはちょ
っとサービスだと思います。(笑)

もともとエヴァンゲリオンはウルトラマンが元ネタなので、逆輸入的な作品に
なっていますが、音楽も含めエヴァンゲリオンカラーが強力でした。
ネタバレになるので、これくらいにしときますが、シン・ゴジラほどはヒットし
ないような印象を受けました。個人的には結構好きです。


松本イオンシネマ VIVE AUDIO

シン・ウルトラマン その2
翌々日、娘とシン・ウルトラマンの2回目を観に行ってきました。
娘は、ウルトラQもウルトラマンも観ていないので心配でしたが、平成ウルト
ラマンを観ていたそうで、大丈夫でした。確認したかったラルゲユウスが壊す
お城が松本城であることと声優さんで高橋一生は、誰をやっていたのか?分か
らなかったので2回目は納得でした。(笑)

それにしてもメフィラス役の山本耕史と浅見 弘子役の長澤まさみは素晴らし
かったです。ヲタク役のHey! Say! JUMPの有岡大貴は、頑張りましたが、別
の人が良かったかな?そもそも30歳くらいで(エンタープライズ号はとも
かく)マイティジャックとか怪奇大作戦のフィギュアを大量に飾るのはどう
かと思います。

実は、1回目は松本イオンシネマでVIVE AUDIO、2回目は松本シネマライツ
のMeta Soundで観ました。ちょっと音響の比較をしたかったという個人的な
興味があったんですが、Meta Soundの方は、低域の帯域やリアの定位とか改
善の余地がありそうでした。上映前にサウンドチェックと言って7.1chの各
スピーカーの音を出すんですが、結構歪んでいて心配になります。(本編は
大丈夫でした)

VIVE AUDIOは、音圧はほどほどで余裕を感じる鳴らし方しています。恐らく
方針の違いなんでしょうね。音量を上げることができれば、ホームシアター
の方が帯域も定位も有利だと思います。
松本シネマライツの副支配人さんは、特撮ものの上映時に毎回私物を中心に
お宝を展示されているんですがウルトラマン関連とゴジラ関連では結構温度
差があって、今回は、デザイナーの井口さん(メカゴジラなどをデザイン!)
の原画の展示のみでした。


「太陽とボレロ」ロケ地マップ!

映画「太陽とボレロ」
水谷豊監督第三作の地方都市の交響楽団のお話。檀れいさんの初主演作品だ
そうです。
松本がロケ地になっており「松本シネマ」に認定されました。そのご縁で本日
先行上映回!舞台挨拶付きでした。正直言って水谷豊監督のベストだと思い
ます。タップものやサスペンスものの数倍良かったと思います。

特に撮影・編集が素晴らしく、劇中の音楽の尺は完璧だった様に思います。安
曇野からの夕暮れの常念岳の描写は、安曇野市民は全員観るべきです。弘法
山の夕暮れの描写も泣けました。段々暗くなる夕暮れにバイオリンを弾いて
いるだけなのに胸いっぱいになりました。
松本シネマライツで一番音響の良い8番スクリーン(Meta Sound)でしたが、
正直言って映画館としては、スーパーローが出ていませんでした。(大汗)作
品の音質もオープニングあたりは、不安な感じでしたが、ホールの演奏中心
になってからは、素晴らしかったです。(ミックスは、なんと森元巨匠でした!)
かげきしょうじょを読んだせいか?檀れいさんが「元宝塚のトップスター」
に見えて後光が射してました。(ドレス姿が美しかったです)
水谷監督は、普通に話すと端々に傷だらけの天使の亨っぽい感じがして胸熱
でした。6/3公開なのでまた観に行きます。


めざましテレビのコーナー

映画「太陽とボレロ」のマスコミ報道
キックオフイベントについて、長野でどのように取り上げられるのか?気に
なったので翌日の民放4局の朝から夕方まで録画してチェックしてみました。
8時までに取り上げられたのは、めざましテレビのみで早朝5時44分頃約1分1回
だけ放送。8時以降は上島竜兵さん関連ニュースで埋まった印象でした。
唯一ずくだせテレビで2コーナー合計9分ちょっと放送されました。特に美し
いドレスを纏った檀れいさんのお姿を期待していた舞台挨拶は無しでした。
テレビ朝日の「題名のない音楽会」では、2週に渡って水谷豊監督と檀れい
さんをゲストにこの映画を取り上げていました。司会の石丸幹二さんも重要
な役で出演しており、録画は永久保存です。


松本シネマ認定6号

映画「流浪の月」
松本シネマ認定6作品目の映画。
地元の映画を応援すると言っておきながらやっと観に行きました。仕事の隙
を見て平日午後舞台挨拶付き上映で鑑賞。
架空の地方都市が舞台ながら、大半が松本市、あと青木湖と長野市で構成さ
れていました。いろんな事情で社会から零れ落ちた人たちを描いた作品です。
松坂桃李さんの減量を含めた熱演に感動しました。ヒロインの子供時代を演
じた白鳥玉季さんも素晴らしかったです。主演の広瀬すずさん、横浜流星さ
んも熱演。5/11に李相日監督と白鳥玉季さんの舞台挨拶があったんですが、
観に行けばよかったと後悔しています。
松本の見慣れた景色がスクリーンに広がるのも興味深かったんですが、逆に
土地勘があるので、あそこからあそこへは行けないとか余計な事も頭に浮か
んだりしました。ロケ地マップも頂いているので後日自転車で走ってみます。


トップガン マーヴェリック

映画「トップガン マーヴェリック」
1986年の映画「トップガン」の続編。
もう完全な続編で、トニー・スコットへのリスペクトが溢れる映像と音楽で
前半で感涙。何より前作の引用がまんまで昔が蘇りまくりでした。テーマ音
楽と主題歌が泣かせます。事故死したグースの息子との関係を中心にミッシ
ョンインポッシブル(笑)に挑むというのが、良かったです。娘と観に行っ
たんですが、前作を観せてから行けば良かったと後悔しています。売れる前
のメグ・ライアンとか懐かしいです。病気で闘病していたヴァル・ギルマー
にも感涙。名優です。

2022年6月1日

平川丈二は最近こんなことを考えている!
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