2022年年末の映画


THE FIRST SLAM DUNK
スラムダンクの作り直しの劇場版。マンガもアニメもほとんど観ていなかった
んですが、息子がミニバスやってたので観ながら色々と思い出が蘇ってきまし
た。感想としては井上雄彦の「あの絵が繊細に動く」でした。バスケなどの動
きはほぼモーション・キャプチャじゃないかと思います。安西先生のほっぺが
ぬるぬる動くのは衝撃的でした。
当然登場キャラのバックグランドはダイジェスト版ですが、知っている前提で
描いている印象でした。田臥選手が在籍した秋田の高校がモデルの高校との激
突は素晴らしかったです。
井上雄彦って熊本大学に通っててバイト先で尾田栄一郎と一緒だったそうで影
響受けたようです。何かコラボがあると面白いかも?


アバター ウェイ・オブ・ウォーター
昨日、3D 吹き替え版で観てきました。3D 予告編上映を観て字幕版で3時間観
るのは無理と判断しての選択です。この作品はハイフレームレート(HFR)上映で
倍のフレームでの映像であるため、圧倒的な映像(特に動きが早い描写!)で
した。水の描写が別次元でした。モーション・キャプチャも前作より100倍くら
い細かいイメージで「作った表情」から「役者の表情のトレース」くらい違っ
ていました。忘れていたゾーイ・サルタナを観ていて思い出しました。
と技術の進歩は隔世の感が強かったんですが、この作品はアバターの続編なん
ですね。失敗したのは前作を復習せずに観に行った事で、結構色々と忘れてま
した。(笑)
捕鯨批判みたいな話も出るんですが、欧米が「鯨を油を取って後は棄てていた
行為」をなぞっていました。お話は家族の話なんですが、兄弟の関係性がかな
りのステレオタイプで気になりました。ちょっとナウシカ入ってましたが、納
得いく流れでした。
海族の娘ちゃんが凄く良い子でファンになりました。続編でも出て欲しいです


ラーゲリより愛を込めて
岸壁の母(1976年)以来のシベリア抑留関連の映画。まともに抑留生活を描いた
ものとしては、「私はシベリヤの捕虜だった」(1952年)以外には、知りません。
「ラーゲリ」とは、ソビエト連邦における強制収容所で政治犯などを強制労働
させていた施設、映画の予告を観てあまりいい印象を持たなかったのに観に行
ったのは、シベリア抑留関連の映画を観たかったからだったりします。
で、毎度事前情報無しで観て驚いたのは、「ほぼ実話で実在の人物が実名で登
場する映画」でした。多くのエピソートは資料などで知っていましたが、主人
公の山本幡男氏の話は知りませんでした。パンフレットを購入して実際の話を
元に物語が構成されていた事に感動しました。ネタバレ要素もあるので書きま
せんが、全日本人に観てもらいたいです。
主演の二宮和也は、硫黄島からの手紙のイメージが重なるほどの名演。北川景
子も悪くありません。松坂桃李は流浪の月に続き手堅い演技で、中島健人もは
まってました。何か賞獲りそうです。特に安田顕が素晴らしい!しもべえ並み
の怪演でした。
今年は、邦画に恵まれて「太陽とボレロ」「さかなのこ」「天間荘の三姉妹」
「ラーゲリより愛を込めて」は、素晴らしかったと思います。

2023年1月1日

平川丈二は最近こんなことを考えている!
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