映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」


映画音楽の史上最大の巨匠だと思います。
セルジオ・レオーネのマカロニウエスタン「荒野の用心棒」を皮切りに400を超
える作品の音楽を担当しています。映画を観ていれば、どこかで彼の音楽に触
れていると思います。少しだけ作品名を挙げると

シシリアン Le clan des siciliens(1969)
狼の挽歌 Citta violenta(1970)
死刑台のメロディ Sacco and Vanzetti(1971)
夕陽のギャングたち A Fistful of Dynamite(1971)
1900年 Novecento(1976)
エクソシスト2 Exorcist II: The Heretic(1977)
Mr.レディMr.マダム La Cage aux Folles(1978)
エーゲ海に捧ぐ Dedicato al mare Egeo(1979)
遊星からの物体X The Thing(1982)
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
ミッション The Mission(1986)
アンタッチャブル The Untouchables(1987)
フランティック Frantic(1988)
ニュー・シネマ・パラダイス Nuovo cinema Paradiso
海の上のピアニスト La Leggenda del pianista sull'oceano
ヘイトフル・エイト The Hateful Eight (2015)
武蔵 MUSASHI(2003 NHK大河ドラマ)

東京の公開日より2週間も地元の映画館での公開が遅かったので東京まで観に
行こうか?悩んでいたんですが、なんやかんや忙しかったり、ジェフ・ベック
先生の訃報で凹んでしまっていたこともあり結局地元の松本で観ました。
幾つか伝記本が出版されていたので、映画を観る前に評判の良い本2冊を読み
ました。


「エンニオ・モリコーネ、自身を語る」
アントニオ・モンダ

「あの音を求めて モリコーネ、音楽・映画・人生を語る」
アレッサンドロ・デ・ローザ

伝記本で予習した内容と前半は同じなんですが、映像と音楽があると全く情報
量が違います。本では知らないイタリア映画は、読むだけだったのが映画の一
部と音楽を聴けるのはあり難かったです。コメントを寄せる人たちが既にレジ
ェント級の方々で強烈でした。クインシー・ジョーンズやジョン・ウィリアムス
、ハンス・ジマーにクリント・イーストウッド、パット・メセニーと豪華でした。
元々前衛的な現代音楽やっていた人で生活の為に始めた映画音楽を違う次元ま
でレベルを引き上げた人物だと思います。監督がニューシネマパラダイスのジ
ュゼッペ・トルナーレということで「シチリア!シチリア!」も取り上げるか
と思っていたら自分の作品は控えめに紹介していました。(笑)

3時間近い上映時間も多くの映画と映画音楽のクリップもあり、ドキュメンタリ
ーとして素晴らしい出来でした。ジュゼッペ・トルナトーレのエンニオに対す
る敬愛と愛情が伝わってくる演出が良かったからだと思います。


実はエンニオ・モリコーネのCDは、1988年頃買ったベスト盤しか持っていな
いのですが、この映画でほとんど登場しており、サントラみたいな感じでヘ
ビロテ状態です。(笑)当時¥5000円したのに輸入版だったら¥1300円らし
いです。orz
その後、CD棚を確認したら「続・夕日のガンマン」のサントラCDも持ってま
した。日本盤でいつ買ったのか記憶にありませんが、中身は聞き覚えがあり
ました。(笑)

改めて、幾つかサントラ盤CDを注文しました。楽しみです。

2023年2月1日

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