フランケン・ストラト


また、変なの始めました。
先生の訃報で凹んでいた時、片付けものをしていた際にストラトのパーツが結
構手持ちにあって「一台組めるな」って思って始まってしまいました。構想と
しては、学生時代に使っていたフランケン・ストラトみたいなギターです。
とはいえ、ちゃんと使えるものにしたいと思っています。プレイテックのロー
ステッドネックが、やっぱりダメだったので、22フレットのローズネックを
アマゾンで購入しました。ボディもかなり軽くてお安いものを購入しました。
残りは手持ちのパーツで組み上げます。ボディの塗装はシェラックで地道に進
めています。

所謂フランケン・ストラトって2期ジェフ・ベック・グループで先生が使ってい
たストラトを指します。塗装をナチュラルに塗りなおしたボディに1弦側の先
をカットして謎の穴が開けられたピックガード。ネックは、スモール・ヘッドの
メープル指板、もしくはラージヘッドのローズ指板というギターですが、今回
作るギターは、スモール・ヘッドのローズ指板。サドルは板金ではなくブロック
型、ピックアップは、幾つか交換して一番しっくり来るものにする予定です。

試してみたい事のひとつに「ストラトのボディは、ネックに比べ支配的ではな
い」というもので、これ普通ギターの材料には使わない軽い材料だと思います。
ボディが軽い分イナーシャブロックを重めのもので作ります。

シェラック塗装もほどほどにして仮ですが、組み上げてみました。ネックが逆
反りで調整不能ですが、弦でネックにテンションをかけて暫く待ちます。とり
あえずプレイテックのストラトのアッセンブリをそのまま載せ代えてみました
が、P.U.は。幾つか交換して考えます。気になっていた重量は、3kg以下の
2.9kgでした。ネックに傾きそうで傾かない微妙なバランスでした。フリー
フローティングスクリューがいまいちでプレイテック以下のチューニングの安
定性です。


前々から試してみたかった「恒温槽」での実験。
木材って温度や湿度で結構曲げたりすることができるんですが、なかなか楽器
でやるのはリスクが高すぎて、アイロンで「補正」または「矯正」程度がいいと
ころだと思います。今回勤め先の恒温槽を使えたので70℃〜95℃を5℃刻みで
加熱して逆反りのネックで実験してみました。以前アイロンで矯正した経験か
ら100℃近くで効果がある印象でしたが、このネックではいまいちな結果でした。
目指すは微妙な順反りだったんですが、微妙な逆反り止りでした。驚いたのは、
指板のローズが結構縮んでフレット端が飛び出しました。メイプル部は変らな
かったので、境目に0.1mm程の段差が出来てしまいました。段差も削って修正
です。恒温槽で加熱して逆反り補正をやってみたんですが、いまいち逆反りの
ままで終わっています。当初より全然ましになっているのでまた組んで音を出
してみました。案の定プレイテックのローステッドネックのストラトより好み
の音が出ました。ボディよりイナーシャブロックの影響の方が大きいと考えて
いたのが当たっているような音でした。このギターのボディは、普通使わない
ような密度の低い材料で手で叩いた音はレスポンス良い感じですが、従来低音
が出ないと言われるようなものだと思います。重めのブロックのため、多少少
なめのレベルで低音も確保できているようです。過去にもっと低音が出ないス
トラトを弾いたこともあるので、充分ありです。(笑)
逆反り対策で010-046のゲージの弦を張ってみました。これで逆反りが解消しな
ければ、連休明けくらいにアイロンの刑です。

出音は、意外と好みの音なんですが、ハンバッカーなので倍音が足りない感じ
です。シングルコイルのピックアップのセットも注文しているので届いたら交
換してみます。以前購入したやつは「安ストラト」っぽい音でダメでした。(笑)
実際安いんですけどね。

ストラト用ピックアップ
フランケンストラトに搭載するピックアップを検討中なんですが、
ウィルキンソンのミドルピックアップが、逆巻きになっててハーフトーン時に
ハムキャンセルになるというものを買ってみました。なんとなく蝋付けされて
いる感じでしたが、念のため自分でも蝋付けやっときました。(汗)フランケ
ン君がいまいちネックが逆反りなので、ちゃんと調整できているプレイテック
のローステッドネックのストラトに搭載してみました。このギターには、現在
フランケンくんに取り付けているハンバッカーに落ち着いていて、トータルで
いまいちな印象のギターだったんですが、ウィルキンソンを取り付けたらこち
らの方が好印象でした。使えるレベルになった印象です。

ネックの状態次第ですが、連休明けには、完成を目指します。

2023年4月1日

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