2023年 6月の読書メモ  


潜在意識をとことこん使いこなす / C・ジェームス・ジェンセン

テレビの番組でほとんどの人間の動作は潜在意識が実行しているということを
やってて、非常に納得しました。野球のバッティングとかも脳から身体への指
令-動作の時間が投手が球を投げてバッターボックスに到達する時間より長いの
で、実は「潜在意識が打っている」ということらしいです。確かに自転車やクル
マを運転するときは、操作をほぼ意識していないです。
最近図書館で借りた本「潜在意識をとことこん使いこなす」がなかなかまとま
った内容だったので、この関連本として1冊買いました。(笑)この手の本だ
とナポレオンヒルの「思考は現実化する」が思い出されますが、所詮手を変え
品を変えな伝統的な内容でした。ただしこの本で書かれている「感情は愛と不
安の2種類しかない」は興味深かったです。課題を考え続けていると時々変な
タイミングで解答が思いつく現象を「超意識」と定義しているのも面白かった
です。(笑)
実は僕自身潜在意識に頼っているところが大きく、ギターの演奏などほぼお願
いしています。(爆)意識としては、「こんなフレーズ」とか「こんなノリで」
とかアバウトな演奏してます。(汗)


DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
/ビル・パーキンス (著), 児島 修 (翻訳)

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
/ビル・パーキンス (著), 児島 修 (翻訳)
なんとなく書いてある事が想像出来ていたので、これまで読んでいませんでし
たが、やっと図書館で借りて読みました。「ゼロで死ぬ」って死ぬまでに自分
の資産を使い切るという意味ですが、本当のテーマは「人生で一番大切なのは、
思い出を作る事だ」でした。昔読んだ本にも同様のことが書いてあって僕もあ
る程度意識して生きてきましたが、この本は具体的に実践法を書いてあるので
面白かったです。
「思い出」を作る為に健康を大切にするとか、若いときにしかやれないことは
若いうちにやるとか、当たり前ですが意外と出来ないんですよね。水前寺清子
が大昔から歌っていたというのに残念です。あと、10年ごとに自分の人生のス
テージを分けてそれそれのステージ(バケツって表現してました)でやりたいこ
とを実現して思い出を作ることを説いてました。ただ、想定している読者が資
産をある程度持っている人のような印象で自分は結構ターゲットから外れてい
るなぁと思いながら読みました。自分の人生を振り返っても向上心に欠けた人
生だったような気がします。父親の影響が強かったんだと思います。男3兄弟全
員成功しようとガツガツしていないと思います。それは、消極性に繋がってい
ると思うのでできるだけ積極的に動いて行こうと40代の頃から気をつけています。
あと、「リスクの大きさ」と「不安」は区別すべきというのも重要ですね。個人
的には「事実」と「感情」を分けて評価して方針を決めるべきというやり方を
してきました。考え方が似ていると思います。
もっと早く読めばよかった本でした。


投資で一番大切な20の教え/ハワード・マークス

70年代から2007年のサブプライム危機あたりまでの歴史を取り上げながら投資
の基礎を語っています。20の教えといっても重要な幾つかの事柄を繰り返し語
っていてちょっと読んでて眠くなりそうでしたが、投資家として生き残るため
にリスクの管理、感情面のコントロールなど語っていました。
ただ、読者として自分は、この本のターゲットであるアウトパフォームな成績
を上げたい投資家ではなく、この本で言うところの「平凡な成績」で充分であ
るため、投資に関する教養程度に留まりそうです。投資の基礎知識を学ぶのに
良い本だと思います。個人的に驚いたのは、20年以上昔の知識しかないのにほ
とんどの内容が問題なく理解できたのは、あまり世の中が変っていないという
事なんでしょうか?サブプライム問題の時に金融工学とかで投資家を煙に巻い
て騙した手口は大昔から変わっていないようです。orz


肩をすくめるアトラス/ アイン・ランド

成功した産業家を攻撃する様々な規制の制定を受け、多くの傑出した産業家た
ちが財産や国を捨てた結果、社会に不可欠な諸産業が崩壊していくディストピ
ア的なアメリカ合衆国のお話。一説によるとアメリカで聖書の次に売れた本ら
しいです。
1270ページ、それも上下2段組のボリューム!で読む気にならなかったんです
が、松本の図書館にあったので、借りて読んでみました。1950年代に書かれた
割には古さを感じなかったんですが、言い回しがかなりウザいので飽きてしま
いました。多分英語版ではとても読めないと思います。ディストピア系SFの
つもりで読んでいたら科学的な内容がちょっと拙くてびびりましたが、時代を
考えると仕方が無いのかもしれません。
最初の方から斜め読みになってしまいましたが、1088〜1153ページに記載され
たジョン・ゴールドの演説(原書では、70ページにも及んだそうです)は、興味
があったので普通に読みました。中身は「道徳と価値観のお説教」でした。全
米で「頭脳労働者階級」(海老一 染之助・染太郎?)の人々に「ストライキ」
をさせた理由を説明するのですが、現代の視点から見ると説得力ないですね。
まぁ、SFと思えば、それもありですが演説の締めくくりの「己の人生とその
愛によって - 私は誓う - 私は決して他人のために生きることはなく、他人
に私のために生きることを求めない」って社会性の否定と思えるので、無理筋
な思想だと思います。
200ページくらいの要約本があったら良かったかも?(大汗)

2023年7月1日

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