アルバム BLOW BY BLOW


アルバム "BLOW BY BLOW "に収録された曲について....

"You Know What I Mean"
D9の印象的なギターのカッテイングで始まる、ファンキーなオープニングナンバー。
マックス・ミドルトンのローズとクラビネットが、いい感じで、ジェフは、ストラトで
プレイしているみたいです。MXRぽいディストーションの音も聴けます。    

"She's A Woman"
ビートルズのナンバー、トーキング・モジュレーターで「♪She's A Woman〜..」と
歌うのが、たまらないですね。ジェフのトーキング・モジュレーターのサウンドは、
ピーター・フランプトン(古くて誰も知らないか?)やエアロスミスなどが、使って
いるものと比べ、明らかに周波数レンジが広く、よりヒューマンボイスに近いものが
あります。僕も自作したり、マクソンのトーキング・モジュレーターを持っていたり
しますが、比べ物になりません。あと、バイオリン奏法との併用が、良い味出してま
す。また、プロデューサーのジョージ・マーチンは、最初このアレンジを聴いて、 
「最低!」と叫んだそうです。(爆)まあ、ビートルズのイメージが、強かったのか
もしれませんね。「天国への階段」のレゲエ版よりいいと思いますが(爆)    

"Constipated Duck"
マックス・ミドルトンのクラビネットとジェフのハーモニックスのからみが、かっこ
いいファンキーなナンバーです。テーマで使用されている、印象的なデイレイは、多
分ローランドのスペースエコーによるものと思われます。            

"Air Blower"
ストレートのディストーションギターとワウ・ギター、オクターバーを使ったギターと
エフェクターを多用したサウンドで、ギターアンサンブルを聴かせるファンキーなナン
バーで、後半のエレピの展開が、非常にジェフにナイスなスペースを提供していると思
います。素晴らしいギターの音ですね。                     

"Scatterbrain"
ジェフのフィンガートレーニングから、生まれた、9/8とか6/8などの変拍子の曲。ス
トリングが、ユニゾンで入っていて、なんだかマハビシュヌ・オーケストラを連想して
しまうものがあります。ジェフ自身の運指のスピードは、目も眩むようなフレーズとは、
裏腹にあまり早いものでは、無く、スタンリー・クラークと来日したときは、明らかに
スタンリーにスピードでは、負けていた印象があります。             

"Cause We've Ended As Lovers"
あまりにも有名な曲。ジェフのタッチのダイナミクスと間の取り方が、素晴らしく、軽く
100万回は、聴いたと思います。(爆)最初の日本版LPには、この曲の楽譜が、付い
ていたんですが、音符にには書ききれない部分こそ大切であるということがわかります。
当時スティービー・ワンダーの元の妻である、シリータのバージョンを初めて聴いたとき、
逆にどうしたら、このマテリアルが、ああゆう風になってしまうのか?不思議な印象を
持ちました。また、昨年ラリー・カールトンとスティーブ・ルカサーが、ライブを行った
時に、この曲を演奏しました。こちらも素晴らしかったです。スティーブは、本当にジェ
フが好きみたいですね。                             

"Thelonius"
やはりスティービー・ワンダーによる曲。オクターバーを使ったギターが、印象的なファン
キーなナンバー。コーラスでやりそうなパートをトーキング・モジュレーターでやってい
るのも面白い効果があります。このアルバムのファンキー系ナンバーでは、必ずマックス
クラビネットを聴くことができますね。(笑い)                  

"Freeway Jam"
シャッフル系のリズムにのって軽快に展開するナンバーです。ヤン・ハマー・グループと
のライブアルバムでも演奏していた曲ですが、テーマの間を埋め尽くすフレーズの数々が、
たまりませんです。ディストーションのディプス(深さ)を自在にコントロールする感覚
が、素晴らしいですね。特にアンプの歪みとエフェクターの歪みのバランスなども自由自
在という名人芸ですね。そういえば、一昨年のサンタナとのツアーのビデオを見ると歪み
系のエフェクター(RATでしょうか?)を腰のところにぶら下げて細かく調整しながら弾
きまくってました。                               

"Diamond Dust"
この曲は、バーニー・ホーランド(元ハミングバード)による曲。       
ジョージ・マーチンによるアレンジのストリングスをバックにジェフのギターが、
素晴らしいトーンで歌っている、まさにこのアルバムのクロージングに相応しい曲
ですね。                                 

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さて、アルバム"BLOW BY BLOW"について、ストーリーと感想なんかを書いてみました。
もっとも、ストーリーのネタ本は、わかる人には、わかると思いますが...。(爆)   
僕自身、ほとんどコピーしたことない(聴くだけでいいんです。)にもかかわらず、大変
強い影響を受けています。(これだけ聴いてりゃ、影響受けるよね)         
次は、いつになるのか、わからないんですが、アルバム「WIRED」を取り上げてみたいと
思っています。                                 

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