日本の膿の逆襲と希望



先月、日本の膿が噴出した云々という文章を書きましたが、いやはやこの期に及ん
でもなお反省の色もないようです。ニュースにも出ていましたが、東電の救済関連
の案には、あきれました。本来信頼していない政治家でありますが、河野太郎氏の
ブログの文章をご紹介します。

ごま目の歯ぎしり

東電で倒閣
2011年05月04日

菅内閣なのか民主党政権なのかわからないが、東京電力の福島第一原発の事故の
賠償案がひどすぎる。

5月3日の朝日新聞が一面トップでとりあげているが、なぜ、東京電力が起こした
事故の賠償を国民が負担しなければならないのか。

まず、経営陣、株主、貸し手の金融機関がそれぞれの責任を果たさなければなら
ない。経営陣は総退陣すべきだし、株主価値を残したまま国民が負担を求められ
ることがあってはならない。金融機関も自分達がリスクをとって貸したお金を、
国民に負担をさせて回収してもよいとは思わないだろう(思うかもしれないが、
それは許されない)。

事故が起きてから作った仕組みで、他の電力会社に拠出をさせれば、それぞれの
電力会社のステークホールダーが、「事故の後から」負担を迫られることになり、
これもおかしい。 さらに、再処理を前提とした2兆4000億円の電力会社の積立金
(もとは電力料金だ!)には全く手をつけないというのも恣意的すぎる。

賠償は、1兆円ずつ4年間で4兆円としているが、果たして4年で全ての事故処理が
終わっているだろうか。漁業や農業が4年間で元に戻っているだろうか。 賠償の
ためには東電の資産売却は避けられない。事故の被害規模を考えれば当然だ。

スッカラカンになった東電を国有化し、原発部門を切り離し、送電と発電に分割
して売却しなければならないかもしれない。 東電が、逆立ちしても鼻血も出な
いようになって、2兆4000億円の積立金がきちんと活用されて、それから初めて税
の投入の議論を始めるべきだ。

東電の株を大量に保有したり、貸し込んだりした金融機関が、この事故の賠償で
大きな影響を受けるかもしれない。政府は、その影響をきちんと予測した上で、
必要ならば、システミックリスクを起こさないように、その対策を立てなければ
ならない。もちろん、その金融機関を助けるためではなく、システミックリスク
の波及を防ぐための対策だ。

経産省と東京電力、それに電気事業連合会は、毎日、議員会館を歩いている。議員
1人1人に面談して、なにやらいろいろと訴えている。「東電を分割したら電気の供
給が滞ります」「東電に賠償を押しつけたら金融危機が起こります」。

議員に一方的な話だけを聞かせてはいけない。政治は正義を行う必要がある。報道
されているような賠償案が本当に提案されてきたら、国民が立ち上がらなければな
らない。こんな政府とそれを支えている与党はつぶさなければならない。もちろん、
こんな賠償案を支持しようとしている自民党の電力族も。

*************************** ここまで

先週は、アンカーやフジテレビで青山繁晴さんの福島第一原発の映像が放送されて
今週は、青山さんや吉田福島第一原発所長に民主党政権より圧力がかかったという
話が出てきました。テレビCMで「日本は出来る!信じている!」ってやっています
が、「出来なくさせている」人々が沢山いるようです。

ぼやきくっくり

3月11日は、一生記憶に残ると思いますが、実はその翌日は九州新幹線が博多から
鹿児島まで開通した日でもありました。結構なお祝いムードだったようですが、震
災で一気に吹き飛ばされた経緯があります。先月、そのCMを観てその一体感に涙が
出ました。ひとつになれる日本の姿を見たように思います。このCMの撮影は、2月
の雨の日でした。一度その映像を見てください。


祝!九州 九州新幹線全線開CM180秒

東北が立ち直るまで5年から10年という長い時間がかかると思いますが、きっと
みなさん、やり遂げると思います。確信しています。ひとりひとりの力は小さいも
のでしょうが、やれることをやって行きたいと思います。

2011年5月5日

平川丈二は最近こんなことを考えている!
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