棟換気金物取り付け


僕の自宅は、外貼り断熱の棟換気を採用しているんですが、換気口の設計が駄目で
そこから雨水が浸入してきて屋根裏へ雨漏りが発生してしまいました。当初、ハウ
スメーカーは設計ミスを認めなかったんですが、最終的には雨漏りの原因は換気口
ということを認めました。ところが対処してもらう前にハウスメーカー自体が無く
なってしまい結局対策なしとなってしまいました。

かといって換気口を塞ぐ訳にもいかず、スポンジを換気口の前に貼り風雨を遮る作
戦としました。この作戦は意外と効果的で雨で濡れるとスポンジは重くなって雨風
を遮ってくれたのでした。残念なのは、耐久性に乏しく、数年(約2年くらい)で
ぼろぼろになってしまい、交換が必要でした。orz

というわけで抜本的な対策が望まれていたのですが、先月やっと換気口用の金物を
購入して取り付けました。具合も良さそうなので、まとめておきたいと思います。

さて、棟換気は、どういう役割があるのか?というと日光で熱くなった屋根をその
下に通気層を設ける事により冷やす事と家屋内間との断熱に効果があります。
(って効果自体は大した事ないんですけどね)

僕の家の場合、屋根の庇から吸気して屋根の断熱材と屋根材の間に通気層があり、
屋根の頂点(棟)で排気します。排気口の構造は、屋根の勾配と平行に10cmほ
どの樹脂パネル(格子状になっており通気性がある)を配置していました。この家
は、南風が強い事があり、30度程度の勾配で10cmのスパンでは、強い風が吹
くと雨水の浸入を防ぐのは厳しいと思われます。実際に雨漏りに気づいてこの換気
口の問題に辿り着いたのですが、普通は気づかない世界だと思います。

棟換気のための屋根材は幾つかあって、割と合理的なで安価な構造であるケイミュ
ー(クボタ・パナソニック電工)のものを選んだのですが、ホームセンターで取り
寄せできない商品である上に業者以外に対して販売しないとの事でした。(松本の
ショールームで確認しました)orz

そんなところで数年間壁にぶち当たっていたところ、ご近所の方と地域の運動会で
一緒になった際にこの話題を出したところ、この方が取り寄せることができるとい
うので、お願いする事になりました。それも定価¥25,000くらいのものが\2万円ぽ
っきりで取り寄せて頂きました。(感謝!)

ブツが入手できたら後は、速攻で取り付けです。
僕が金鋸で屋根を切り始めたら結構大きな音がして恥ずかしかったですが、板金部
分を切った後、鋸の入らない部分は、グラインダーでカットして、板金を剥がしま
した。丸鋸で一気に棟板をカットして必要部分の開口部を確保します。この日は天
候も良く屋根が暖まっていたせいか、開口部から温風が吹き上がってきました。

板金部の寸法が換気金具と合わないので曲げなおして合わせようと頑張りましたが
幅80cmもの板金をきれいに曲げるスキルもないのであきらめて、隙間はシーリン
グ材で埋めることにしました。当然金具でカバーできない旧換気口もシーリング材
でシーリングします。多分板金を剥がした寸法とぴったりなんでしょうが、最低で
も5cm以上は、板金がオーバーラップしないと雨漏りなどが怖いのでこっちを選
択しました。実際にシールしてみると問題なさそうでした。(5年ぐらい経過したら
点検してみたいと思います。)

まる2日覚悟していた換気金物取り付けは、一日で終わりました。
来年の夏の屋根裏部屋の温度が下がる事を祈りながら屋根を降りました。

2011年12月1日

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