蝶が岳ヒュッテ・ライブ 2015



蝶が岳から見る槍ヶ岳

安曇野在住のプロミュージシャンでかつ山男、林マッシーさんのFBでこのイベントの事を知り、2年
振りに山へ登ってきました。3年前の北岳、2年前の富士山で左肘と膝を痛めてしまい、愛用のトレッ
キングシューズの寿命も5年くらいという事もあり、気持ち的には、登山は引退と思っていたんですが、
蝶が岳ヒュッテへ器材をヘリで上げてライブをやると言うので、靴を引っ張り出して出かけてきまし
た。

ライブの内容は、OJIさんという山の歌を歌う「音岳家」のボーカルを中心に蝶が岳ヒュッテゆかりの
プロミュージシャンが集まって8/7のお昼と夜に約1時間ほどの演奏を行なうというものでした。
早速、通販(というかそこでしか買えない感じでしたが・・)でOJIさんのCDを購入し、予習。
微妙にローファイな音質が苦手でしたが歌的には結構面白く、ライブが日々楽しみになりました。

蝶が岳には、過去2回程登っていますが、いずれも日帰りで宿泊を考えた事はありませんでした。
というか、初めて登った北アルプスの山である「常念岳」は、山小屋に一泊した際、早めに自分の寝床
を確保したつもりだったんですが、夕食後寝床に戻ると「見知らぬヲヤヂ」が僕の寝床に座って「やぁ、
今夜はよろしく」みたいな挨拶をするので、驚きました。結局混んだ山小屋の掟として、ひとつの布団
で汗臭いヲヤヂ二人で寝る事になり、それがトラウマになっているので、なかなか山小屋に宿泊という
事を考える事ができませんでした。(爆)それでも夜の部(19時開演)を観るためには、山小屋へ泊らざ
るを得ないので観念して登りました。


初めての山小屋で自分の靴と同じものが、自分の購入価格より安く売ってて驚きました。

寿命は5年ぐらいと脅かされていたので、今年で購入して7年経過するLOWA製のトレッキングシューズを
履いていくのは、ちょっと心配だったので、前の週に安曇野の足慣らし&登山トレーニングのメッカ!
「光城山」を往復してきました。体力作りもあったので、穂高の自宅から登山口まで自転車で移動した
のですが、意外と国道から登山口までの道が険しく、登山道を歩き始めた時点で随分足の余力が無いの
にビビりました。それでも足裏の感触を確認しながら高低差約320mを往復してきました。結局靴にも 問題無く膝の調子も問題なく、登山口から光橋下まで自転車で駆け降りました。

実は、社会人1年生の息子は、高校で山岳部の部長を務める程の足前で、サポートで一緒に登ろうと誘っ
ていたんですが、あえなく、翌日扇沢から→針ノ木峠→蓮華岳→北葛乗越→北葛岳→七倉岳→船窪小屋
→七倉ダムの山行を選んだので結局僕一人で登りました。orz 当日、余裕を持って登るつもりが、なん
やかんやと出かけるのが遅くなって、クルマを登山口から数キロ手前に停める事になりました。orz2
長過ぎる準備運動の後、久しぶりの三俣登山口を通過。結構記憶が蘇りつつ、歩みを進めていたんです
が、膝を庇いながら歩いた事もあり、予定よりペースが遅く後半は、ライブの時間ぎりぎりになる勢い
だったので、焦りました。と言っても結局は開園時間前くらいには、到着したのでOKです。


蝶が岳ヒュッテの入り口、看板が実相寺系!

山小屋にチェックインして寝床へ案内を待っていたんですが、直前に団体さんが入ったため、止むなく、
ライブ会場へ。既にスタンバイしたミュージシャンに方々を遠巻きに観客のみなさんがちらほら・・・。
ほとんどインフォメーションもなく、またまたそこに居た人はラッキー的なライブなんでそんなものな
んでしょうが、ちょっと勿体無いですね。かなり図々しくバランスの良さそうな場所を選んで、ビデオ
カメラとデジタル・レコーダーセットしました。蝶が岳ヒュッテの北側ベランダ下にステージに設けて
あり、ステージに向かって左側が奥穂高岳〜槍ヶ岳、後ろに常念岳という迫力のロケーション!
演奏している方々は、槍ヶ岳を見ながらの演奏という感じです。


昼の部のステージ

OJIさんの「やどかりのうた」でお昼の部は始まり、割と小規模な音量で演奏は続きました。残念だった
のは、PAの片側のスピーカーが時間が経過するにつれて「バリバリ」と雑音を出すようになったことで
した。ヘリの積載重量もあるんでしょうが、ヤマハの60W程度の小型のパワードスピーカーなので余裕が
ほとんどない状態で野外での使用は厳しいものがあったと思います。OJIさんの歌もバックの演奏も非常
に安定したもので、野外、それも2000m越えの稜線上の演奏という事もあり、開放感が伝わるものでし
た。演奏終了後、OJIさんにCDジャケットにサインを頂きました。"to JOJI by OJI"って感じで良い記念
になりました。


CDジャケットに頂いたサイン!

改めて、今夜の寝床へ案内して頂き、小一時間程仮眠。目が覚めると直ぐ夕食の時間となり、噂の塩分
高めの食事を頂きました。食事は3回に分かれており、チェックイン時に渡された食事券の番号の順番で
食べるようになっていました。食事が終わると、夜の部のライブです。午後9時スタートで食堂の奥の角
をステージに左からギターの中村さん、ドラムの笹井さん、ベースの太田さん、キーボードの林さん。
そして中央にOJIさんという配置で、ライブ開始!昼の野外より音圧が上がって(と言っても控えめな音
量で、ドラムの笹井さんは、終始抑えた演奏の印象でした。)お昼と同様にヒュッテのオーナーの神谷
さんの挨拶でスタート!最初からビデオで撮っていたんですが、数曲でバッテリー切れ!orzおまけに
お昼の野外で合わせた録音レベルが高すぎて、音が割れまくりでした。orz 後半は、録音レベルを直し
て普通に録音できました。


食堂の壁のパネルに藤井フミヤのサイン!

ライブは、やはり1時間程度で終わり、最後アンコールはヒュッテのスタッフの方も参加しての蝶ヶ岳讃
歌の合唱で終了!なかなか盛り上がった良いライブでした。終了後の宴会に参加したかったんですが、
ちょっと難しそうだったので、直ぐに就寝。

動画でもどうぞ! 通りがかりの方が撮影・編集したビデオ作品! 素晴らしい!

翌朝、夜明け前に窓の外がちょっと騒がしかったので目が覚めました。僕のベットは、安曇野側でなん
と寝ながら日の出を観る事ができる便利な場所にありました。(笑)日の出を観に外へ出ている方々は、
いずれもダウンなどで厚着のいでたちであり、布団の中でちょっとだけ窓を開けて日の出を観る事がで
きるのが、申し訳ないくらいでした。日の出を堪能して暫く二度寝をしたら朝食の時間でした。


寝床で布団に包まって観る日の出!

急ぐ予定もないので、2回目の朝食に参加し、身支度を始めました。登山の時は、いつも多めに水(大体
日帰りで3リットル、一般的に1時間で0.3リットルで計算するらしい)を持って山へ登るんですが、今
回は意味も無く7リットル持って上がったため、かなり疲れました。ビデオや録音機とかもあってかなり
ザックが重かったのが大きかったようです。ちなみに今日ヒュッテを出る前に余計な水を3リットルほど
捨てて来ました。(もったいない!)


蝶槍を回って、横尾へ降ります。

帰りは、三叉へ戻るのではなく、横尾へ降りて徳沢、河童橋と上高地周りで帰りました。段々人が増えて
行くのが印象的でした。同時に気温も上がっていく印象でした。お昼前にバスセンターに到着したので、
直ぐにバスに乗れました。松本電鉄に乗るのも初めてだったので、ちょっと楽しかったです。(笑)
しかし、自宅の最寄り駅から自宅までの道が一番しんどかったです。(爆)


上高地、河童橋周辺は、大賑わいでした。

2015年9月1日

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