ガットギター修理大作戦 その4



先月、ネックをボディに接着した時点でHPを更新したんですが、その直後誤まってギター
を倒してしまいヘッドの貼り合わせの部分を割ってしまいました。もともと強固な分厚い
塗装で守られていたギターを剥がしたボディとネックにセラック塗装、それも普通の半分
以下の塗膜にしてしまった事が、そもそものギターの破損の始まりだったのかもしれませ
ん。塗装を塗り替えて数カ月でヒールの部分に割れが発生し、その時はタイトボンドを割
れ目に塗り込んで済ませたんですが、結局1年10カ月後の今年の6月に再度同じところ
で割れが発生!意を決して7月にヒールとネックを切りだして分解。現在に至っています。


ぱかっと・・・。orz

塗装を剥がして直ぐの音色の変化には、驚くべきものがありましたが、耐久性に難があっ
たようです。もともと入門用に部屋に出しっぱなしでお気楽に弾けるギターとして購入し
たというのに、こういう神経質なギターになっては、本末転倒です。とはいえ、いまさら
どうしようもないので、やるだけの事をして結局壊れたら諦めるしかないと思っています。

今回のヘッド部の割れは、タイトボンドで接着しました。最悪補強のためにヘッド上側か
ら木ネジを2本補強のために締め込もうかとも考えています。

並行してヒール部のすりあわせも行い、そこそこ合わせが出来たらヒールにボディ部のダ
ボ穴に合わせてダボ穴を空けました。ダボマーカーと専用ドリルを使用した事もあるん
でしょうが、思った以上に正確に穴開けができました。結構きつめの嵌め合いのダボが、
普通に組んで行けたのは、感動ものでした。


結構きつめの嵌め合いなのに一発でOK!

ヒールをネックとボディに接着し1日置いてから久しぶりに6本弦を張ってみました。
心配されたオクターブチューニングは、ほとんど問題ないようですが、ネックが逆反りで
3弦と4弦の1フレットでびびりが発生しました。数日置いてからトラスロッドを逆方向
へ回してビビりは多少改善されましたが、強く弾くとやはりビビります。orz


ネックとヒールのシエイプ前

ヒールやネック部の隙間にマホガニーの粉末を接着剤で混ぜたものを詰めて固めました。
再度サンディングした後、ネックとヒールの最終のシエービングをやって塗装に入りたい
と思います。塗装は、前回と同様にシエラック塗装を考えていますが、クリアラッカーで
トップコートをしておこうか?悩んでいます。いずれにせよシエラック塗装にふた月ほど
かかるのでゆっくり考えます。

2015年12月1日

平川丈二は最近こんなことを考えている!
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