残業の思い出


年末年始の仕事のトラブル対策で、久しぶりに残業時間が100時間超えました。
今勤めている会社に転職して初めての100時間越えですが、20代〜30代の頃は、
ざらに100時間越えがありました。ネットで検索すると「死んでしまう」みたいな
事が書かれていますが、それほどでもありませんでした。(爆) 残業代もあり、週に
2回程度飲みに出かけていましたし、ビデオカメラやギターも買えました。(笑)
いかにもブラックな企業に見えますが、昔の中小企業はこんな感じでした。(汗)

残業時間が100時間というと、月に20日働くとして平日5時間×20日=100
時間です。5時から残業として10時まで残業になります。全然大したことないです
ね。本当に残業が限界に来るのは、180時間越えあたりだと思います。
平日6〜7時間残業、休日12〜13時間出勤で休みが2〜3日という感じです。
毎日起きて、働いて、寝るの繰り返しで、気分は「奴隷」でした。食べ物の9割が
コンビニになるのも辛かった記憶があります。

僕自身180時間越えは、多分2回くらいしか経験ありませんが、月に休みが2日く
らいしかない上に睡眠時間を確保することが、重要になってきます。当然仕事の効率
は大きく下がります。何より、一日のペース配分が、8:30から11:00(もしくは12:
00)くらいまでのマラソン状態になります。ミスも増えて、やり直しも出てくる悪循
環状態です。仕事以外のプライベートの時間がほとんどなくなるのでストレスも溜ま
ります。あとやたらとハイになる傾向がありました。(多分人それぞれだと思います
が・・)

これが続くと身体か精神か、あるいはどちらも壊れるんじゃないかと思います。
まぁ、一度経験するとどれくらいヤバイか分かるので注意できますが、無暗に突入す
ると大変危険だと思います。

このような状況に陥った工事は、往々にして「デスマーチ」と呼ばれる「破綻」の道
を進みます。(爆)そういう場合、会社は「出来るスタッフ」をリリーフで投入します。
実は、僕自身後輩の工事をリリーフした経験がありますが、仕様の理解のレベルから
微妙な問題が発生しており、稼働後すぐに大きな問題に直面する事が分かりました。
それ以前にソースコードがスパゲッティ状態だったので、後輩のコードを読み込んで
利用することを諦め、I/Oマップの整理、ソースも一から書き直し、なんとか納期に間
に合いましたが、かなりの綱渡りでした。振り返れば、結構綱渡り的な仕事も幾つか
ありました。記憶に残るのが、工事が重なり、どうしても工数が確保できずに海外向
け製品で、ソフトウエアをほとんど出来ていない状態で、I/Oチェックのみ完了という
ものを出荷し、現地での設置までにソフトを書きあげて、現地でデバックするという
のもありました。幸いトラブルもなく帰国出来ましたが、幸運だったと思います。

実は、昔大手企業にお勤めのこんな仕事のリリーフエース格の友達がいました。普段
MLなどでギターネタなどで、書き込んでいたんですが、こういう仕事が入るとほとん
ど行方不明になります。(汗)多分僕等より集中して仕事を片づけていたんだと思い
ます。もはやそんな時代ではありませんが、似たような事は今でもあるような気がし
ます。

2016年2月1日

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