トーキングモジュレーター再制作


トーキングモジュレーターのセット!かなりコンパクトになりました。

今年の夏休みは、ほぼ自宅にいたので、これまで放置していたものをいろいろと
掘り返してみました。今回一番進捗があったのが「トーキングモジュレーター」
で335の穴の頃作ったものを今月のジェフ・ベックセッションに持ち込むべく
作り直しました。ジェフ・ベック先生は、セレクターでメインのアンプとトーキ
ングモジュレーターを繋いだチャンプを切り替えているんですが、335の穴版
では、セレクターとエフェクター用のループ付きのパワーアンプを足元のボック
スに入れて、そこからトーキングモジュレーター(ドライバーユニット)に繋い
でいて、かなりコンパクトなセットになってました。

思い起こせば、最初のトーキングモジュレーターは、マクソン(写真の黄色いチ
ューブ)のものでアンプは、ギターアンプを使用しました。音量とか歪みを変え
たい場合、別のアンプを用意する必要がありました。335の穴版は、ループに
コンパクトエフェクタを繋いで音を作った上で独立して音量を調整できました。

ドライバーユニット(スピーカー)も一部雑誌で普通のコーンスピーカーを漏斗
とセメントで囲むという記事があり、それを実現していた友人もいましたが、や
はり、ドライバーユニット使うのが正しいと思います。特にギターで使用する場
合、ファンダメンタル(基本波)が、70Hzくらいなので、100Hzくらいから音が
出ないと結構淋しいです。以前尊敬するプロのギタリストOさんのために例の
友人と組んで(爆)トーキングモジュレーターを製作した際に当時一番有名だっ
たエレクトロボイスの1823Mというユニットを選んだのですが、周波数特性が400
Hz〜10000Hzと低い方が出ないため、自分用に作ったものは、お安いけど150Hz
から出ているTOAのドライバーを選びました。弦を押したりするとかなりの低
い周波数の信号が出るので保護用のHPF(コンデンサ)も入れてます。

というわけで、個人的にはそこそこ使えるトーキングモジュレーターを所有して
いたのですが、いかんせんこれでも電車で移動するには、持ち歩きたくないため、
335の穴のように自分の機材をフルセットで持ち込むとき以外は稼動しなくな
りました。orz

で、今回渋谷でジェフ・ベックセッションに参加するのでハンドキャリーも許せ
るものを作り直そうと考えました。まず電源をコンパクトなACアダプターへ変
更。エフェクトループも止めて自作のオーバードライブを内蔵。パワーアンプも
D級のコンパクトなものへ変更しました。ドライバーユニットもTOAからMCM
のDU40へ変更しました。トータルでかなりの軽量・コンパクト化が出来たと思い
ます。


ケースの内部。50WのD級アンプと自作のオーバードライブ搭載!

心配だったので一度練習スタジオに入って機材のチェックをしたんですが、案の定
でっかい音で音を出すとダメダメでした。orz 一応エフェクターとか家で音色を
作って行ったんですが、難しいです。スタジオで再度調整をやってみたんですが、
どうも今一歩な出来で終わりました。セッション当日多分一番人気が無い(あと
当たりはずれも少ない)と思われるJC−120を使ったんですが、エフェクター
だけで歪みを作るのは、やはり難しいです。もともと自分のギターの音作りは、
エフェクターで歪みを調整してパワー管で痛い倍音を丸めるイメージだったりし
ます。このパワー管を使えないのが結構大きい印象です。

そもそもギターの腕もかなり下達しているので、結構大変ですが、大音量時に注
意しているミュートについては意外とやれているのが、良かったです。"Where
Were You"の3フレちょっと上のハーモニックスの打率はいまいちでした。課題は
ハーモニックスの倍音!って意味分らないですね。嫌な倍音が少ないように弾く
のが未だにできません。あとハーモニックスのサスティーンも鳴らし方とセッテ
ィングに左右されます。本当に難しいです。

トーキングモジュレーターも問題なし。D級のパワーアンプも約50Wと出力も
余裕でした。ただ、口がマイクにくっつくと感電するのが辛いのでちょっと研究
します。(スピーカー)ドライバーのホルダーをどうするかも、これから考えます。

ついでに今年購入したLine6のデジタルアンプも初めてでっかい音で使って
みました。ヤフオクで購入したペダルが大変便利で意外と使える印象です。でっ
かい音で使うとカラオケの音がダメダメになるのは、ご愛嬌です。多分でっかい
音で使う場合、裏のRCA端子でカラオケだけPAへ送るんでしょうね。結構歪
ませてもDiezel並にノイズが少ないのは流石ですが、出したい音がいまいち出せ
ていないのが残念です。

プレイテックのセミアコも使ってみました。
セミアコ特有のフェードバックは意外と少なくソリッド寄りの特性ですね。音は
ピックアップをギブソンの496Rと500Tに交換してあるので、ロックなメリハリあ
る音です。弦は、オリジナルの0.09ではなく0.10のゲージへ代えるべきですね。
思った以上に使えそうですが、ボリュームを絞ると根性が無くなるのは残念です。
ボリュームとかいいやつに交換しないとだめかしら?

2017年9月1日

平川丈二は最近こんなことを考えている!
Back to 平川丈二Home