さいたまスーパーアリーナ日帰り冒険の旅
Queen + ADAM LAMBERT The Rhapsody Tour


1979年に福岡で観て以来なので、40年ぶりくらいのライブになります。(遠い目)
一昨年の映画以来、異常な盛り上がりが今回のチケットゲットの難度を上げてく
れています。(価格も高騰している印象です)個人的には、Queenはフレディが亡
くなった時点で終わっており、以前のポール・ロジャーズとのコラボを含め「ファ
ンサービス」だと思っています。原理主義的ファンだったら認めないんだろうなぁ
と思いますが、アダムランバートのQueenファンに対する姿勢とかライブビデオと
か観る限り素晴らしいと思います。

映画以降Queenファンの方とお話をする機会が増えましたが、自分のファン歴とし
て76年と79年の福岡公演を観たため、比較的ファン歴は長めですがアルバム"Jazz"
くらいでアルバムを買わなくなっており、CDに関しては、ベスト盤(ジュエルなど)
くらいしか持っていませんでした。そのため、とても偉そうに「Queenのファンで
す」って言えません。

そういう意味では、映画を観てファンになった方とあまり変わらないと思うので、
気楽にお話ができます。ネットでは、古くからのファンが映画以降のファンを「に
わか」扱いすることがあるようですが、正直言って信じられません。「終わったバ
ンドを好きになってくれる」事がどれだけ素晴らしいのか?考えて欲しいと思いま
す。上から目線が好きな方もいるでしょうが、そういう方とは多分仲良く出来ない
ですね。(笑)

映画のヒットと来日に合わせて国内向けのベスト盤の企画とか、雑誌でクイーンの
曲ベスト100とかやっていますが、個人的にはあまり興味ありません。できたらア
ルバム単位で聴きたいと思っていることが大きく、改めて1stからザ・ワークス
あたりまで聴き直しています。大きな助けになっているのが、石角さんが書いた
「全曲紹介」と「クイーン詩集完全版」です。時系列の出来事がまとまって読める
ということと、曲の歌詞の内容を読みながら聴くということは、ここ最近なかった
ことなので刺激的でもありました。(昔はライナーと歌詞カードを読みながら聴い
ていましたが、今はほとんど読まなくなっています。)アルバムを聴きながら中学
校の頃ギターを始めた前後のあれやこれやを思い出したり、自分の歴史とのリンク
もあり非常に感慨深いものがあります。昔聴いた曲とは別物に聴こえるのは、音の
解像度が上がって聴こえなかった音が聴こえる様になった事と自分の音楽の聴き方
が変わってきていることが大きかったようです。昔の音楽ばかり聴いているのはど
うかとも思いますが、温故知新的な発見があることも確かです。

映画による盛り上がりを「マジメなロックファンほど引く」そうですが、それ以上
に新しいファンが増えたのは個人的には、良かったと思っています。メンバーの中
で一番似てないのに熱演でフレディをスクリーンに甦らせたラミちゃんに感謝です。

という訳で、QUEEN + ADAM LAMBERT THE RHAPSODY TOUR 2020の1/26
(日)の公演を観るために愛車シャトルで出かけてきました。東京なら高速バスを
利用したと思いますが、埼玉からの移動が心配で翌日の仕事への影響を最小限にす
るため、クルマでの移動を選択しました。実は昨年クルマを買い替えてから高速道
路を走った事がなかったため、ACC(オートクルーズコントロール)などのテスト
も兼ねた移動だったりします。

開場15時、開園17時という比較的早めのスケジュールだったので、自宅を8時過ぎ
に出発しました。ACCの動作もまずまずで、下りということもあり、平均燃費が24
km/lという数値に驚きました。(帰宅時には、20.5km/Lまで低下しましたが、
20km台はガソリン車のこの車体でとしてはなかなかの数値だと思います。九州
への帰省時の燃費も期待します。)

終演後の会場周辺の渋滞も予想されるために会場まで徒歩10分弱の離れた駐車場
に停めました。今月で閉鎖になるというコインパーキングで一日最大¥700円と
いう安さでした。(会場周辺の駐車場は、¥990円程度のところが多かったです)

12時過ぎに会場のさいたまスーパーアリーナに到着すると会場前のけやき広場の
特設グッズ売り場に長蛇の列ができており、お昼御飯の前に並びました。約1時間
ちょっとでお買い物出来ましたが、欲しかった記念の湯のみとコイン型ピックが
完売でがっかりしました。10年前の同会場でのジェフベック&エリッククラプト
ンコンサートでも湯呑を買いそこなったので、湯のみには、どうも縁がなさそう
です。


右側のスタンドですが、ステージには近い席でした。

チケットを譲ってくれたファン仲間の方と待ち合わせて15時に会場入りしました。
この方は、一昨年の映画を観てQueenのファンになった方なんですが、成田などの
応援上映などへフレディのコスプレして遠征して結構な有名人になっています。
個人的にはこっそり「安曇野の至宝」と呼んでいます。(爆) 僕もコスプレチー
ム(ちゃんとロジャーやブライアン、ジョンもいます)にQueen仕様のギタ
ーとベースを貸し出して協力しているのである意味共犯者です。(大汗)

開演まで2時間もあったので、さいたまスーパーアリーナの中を見て回りました。
特に最上階の5階からのアリーナの眺めは結構強烈でした。当然一番後ろの席か
ら見ましたが、屋内スタジアムって感じでした。


左からロヂヤーズの2人、僕、団長さん、石角さんです。

クイーン全曲ガイドの著者の石角さんもいらっしゃるというので、待ち合わせて
写真撮ったり松本でのイベントや安曇野観光の話などをしました。Queen情報も
流石に詳しく、色々と教えて頂きました。Queenのツアー中ということもあり、
忙しそうでなによりでした。

開演時間になり自分の席へ戻りましたが、2階6列目の28番とステージ横です
が意外と見渡しの良い席で良かったです。持参した機材(手ぶれが大きい倍率の
双眼鏡、娘から借りてきた6色選べるペンライト2本、記念写真用カメラ)をス
タンバイさせて開演待ち。

初日より少し遅めのスタート!オープニングは"Innuendo"のイントロから"Now I’
m Here"、Now I’m Here、Keep Yourself Aliveと初期の曲が続き、40年振りの
Queenのコンサートなのに懐かしいスタート!ヴォーカルのアダムの歌唱も素晴ら
しい!


歴代のヒット曲が続きますが、映画の影響でセットリストに加えられた曲も幾つ
かあったと思います。"I’m in Love With My Car"とか"Doing All Right"や"Who
Wants to Live Forever"は、意外な選曲でした。個人的には映画「ハイランダー」
が大好きなので"Who Wants to Live Forever"は、感涙でした。メイ博士より、も
しかしてフレディより良かったかも?この日一番感動した曲でした。"The Show
Must Go On"なども聴きながら映画のラストを思い出している方が多かったのでは ないかと思います。

昨年からオリジナルアルバムを聴き直している事もあり、"Dragon Attack"とかも
昨年初めてちゃんと聴いた曲だったので曲名が分かって良かったです。(笑) でも
"Fat Bottomed Girls"ではなく"Dragon Attack"という選曲も興味深いです。


花道の先のステージでのメイ博士の弾き語りコーナーもサービス満点で”手をとり
あって”から"Love of My Life"での客席で灯された明りが夜空に輝く星のように
美しく感動しました。いろんな仕掛けが組み込んであり、昔のコンサートのイメー
ジとは全く異なり、まるでユーミンのコンサート並みの大がかりなセットと仕掛け
でした。


メイ博士のギターソロは、多分ジェフ・ベックの"Where Were You"にインスパイア
されて作った曲じゃないかと思います。当時あの曲を聴いたギター弾き(特にステ
ージで生で聴いた場合)は、あまりの演奏の美しさに戦慄したんじゃないでしょう
か?結構失敗も多くリスクの高い演奏をやってたこともあり、当時ステージを観た
スティーブ・ヴァイは、「ジェフは、信じられない演奏をやるね」みたいな感想を
話していました。メイ博士の演奏も繊細なタッチで演奏され、イメージの宇宙的な
曲に仕上がったと思います。

アンコールは、フレディの映像での掛け合いに続き、"We Will Rock You"と"We Are
the Champions"で締めでした。めでたしめでたしです。

終演後、ダッシュで会場から離脱して駐車場へ走り、安曇野へ向けて走りました。
帰宅が11時頃と予想されたため、埼玉名物吉田うどんを食べて帰りました。日曜
夜の上信越道は、真っ暗で淋しい限りですが渋滞もなく無事に帰還できました。公
演の時間が早かった事もあり、高速バスの利用も悩みましたが、多分21時5分のバス
だと心配なので、21時45分のバスにしたと思います。すると松本着が午前1時、帰宅
は1時半過ぎになります。この2時間半のために懸けた保険ですね。

2020年2月1日

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