今年の誕生日プレゼント2022


Sire H7

ここ数年誰も何も買ってくれないので毎年自分にプレゼントを買っていますが、
今年はギターにしました。ラリー・カールトン先生監修のセミアコ Sire H7 
です。

ギターマガジンの今年の来日時のインタビューで、「今回はSire H7しか持っ
てきていない」そうで、これをライブ全編使用したんだそうです。ライブを
観に行っていませんが、かなり期待してしまいます。

ラリー・カールトン先生というと ES-335! ギブソンが、1958年に発売し
たギター。セミアコの代名詞と言っていいと思います。
ラリー・カールトン先生、ロベン・フォードなどが愛用し、憧れのギターな
んですが、未だに買ったことがありません。(大汗)学生の頃レスポール・
シグネチャーというギブソンのセミアコを使っていましたが、かなりイメー
ジが違ってました。(笑)「335の穴」という謎のギターサークルに所属して
いたこともあり、ギブソンのES-335は、新品・中古問わず、かなりの数試奏
しましたが、結局縁(円も!)がなかったようです。

特にギブソンからラリー・カールトン・シグネチャーモデルが発売されて時は、
買うつもりで何本か試奏しました。結果は購入見送りでした。中身がレギュラ
ーラインのものと違いが分からなかったからです。その時点で何本かよいビン
テージギターも弾いた経験があったのが大きかったかもしれません。今も記憶
に残っている335としては、(自分は弾いていませんが)ラリー・カールトンの
1968年製のもの、僕の師匠のM岸さんのもの、335の穴に持ってきてもらった
60年くらいのものが、よい335のイメージです。(笑)

ギブソン以外のセミアコも結構弾きましたが、さらにイメージが違ったものが
多かったと思います。現在中華335を自分で好き勝手に作っていますが、意
外と自分の好みを反映させていることもあり、将来活躍しそうな予感がします。
そもそも個人的なセミアコのイメージなんですが、ソリッドとの比較になりま
すが、ボディが鳴ってネックがソリッドより鳴るイメージです。弦を弾いてか
らの減衰するまでのニュアンスが独特でフィンガリングでいろんな表情を出し
やすいと思います。あまりやらないですが、フィードバックもコントロールし
やすいものが多いと思います。

過去を振り返ると楽器屋さんでいい感じの335があると弾かせてもらって
「いいな」と思って値札を見て眩暈したり、ビンテージの見た目の割に全然鳴
らないものもありました。ここ最近基本ビンテージ・ギターで良いものに当た
る可能性は、かなり低いと思います。予算を大きく取れれば話は違いますが、
ちょっとCPが釣り合わないです。予算が取れれば、tsubasaギターさんなどに
オーダーした方が、良い結果になると思います。まぁ、実際に弾いてみないと
分からないことが多いんですが、ある程度の感覚はあります。

さて、Sire H7です。
安曇野などの田舎では、なかなか現物にお目にかかれないので、定価¥11万
円ということで買ってみました。(大汗)届いて驚いたのは、4kg強の重さと
ナット幅の細さ、ネックの薄さです。一度ラリー・カールトンのギターを持た
せてもらったことがありますが、ここまで薄かったかしらと思います。インド
ネシア製で中華製のものに比べ仕上げとかも丁寧で良かったです。調整も平均
的なものでした。P.Uとかの調整をする前の工場出荷状態では、リアとフロ
ントのバランスを直したくなります。音質は結構好みです。ボリュームポット
もいいやつに交換するとグレードアップしそうな印象です。そもそも定価¥11
万円の中・低価格帯のセミアコなので、基本以上のものをあまり望めないとも
言えます。で、「ラリー・カールトン・シグネチャー」という看板なしでは買
わなかったかも?なんだか楽器がポリ塗装で固まって感じられるからです。完
全に僕の主観ですが、セラック塗装した僕の中華335の方が全然鳴ります。

(大汗)でもCP高いと思います。

時間ができたらラリー・カールトン先生の音質の物まねを研究してみます。(笑)

2022年8月1日

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